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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第七話 戦国魔神
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何とダンバインが分身したのである。そしてそれで対空射撃をすり抜けたのだ。
「何やとっ!」
 それを見たロドニーは叫ばずにはいられなかった。
「あんなことができるんかい!」
「相当な技量があれば可能ですが」
 後ろに控えるエリスがそれに答えた。
「それにあのオーラバトラーの驚異的な運動性と。どちらにしろそうそうできるものではありません」
「そうやろうな」
 ロドニーはまだ顔に驚きの色を漂わせたままそれに応えた。
「しかじ実際に見ると信じられへんもんや」
「はい」
「あんなんがおるとなるとこの戦い」
 ロドニーの声は深刻さを増していた。
「洒落にならん程やばいかもしれへんな」
 彼の危惧はやはり当たった。移動要塞を護衛する魔装機も次々とやられていく。何時しか移動要塞の他には何もいなくなっていた。
「覚悟しとくか」
「はい」
 エリスが彼に答える。だがその時であった。
 空に何かが現われた。それは巨大な黄色い船のようであった。
「あれは!?」
「ロドニー将軍か」
 要塞の艦橋に通信が入った。
「そやが。あんたは一体誰や?」
「私か!?私はバイストンウェルの者だ」
 ここでモニターに映像が入った。痩せた頬に傷のある長身の男だ。
「ショット=ウェポンだ。そして今そちらにいるのはブブリィ。私の部下の乗るオーラボンバーだ」
「オーラボンバー」
「こちらの兵器の一つだ。まあ詳しい話はいい。ここは我々が受け持つ」
「撤退してええちゅうことか」
「そうだ。そちらの損害は大きいだろう。すぐに撤退した方がいいのではないか」
「確かにな」
 ロドニーはそう答えながらこのショットという男が只者ではないと思っていた。
(ようわかっとるわ。何でもお見通しかいな)
 しかしそれは声には出さなかった。そして答えた。
「じゃあここは任せたで。あんたもあんじょうにな」
「わかっている」
 ショットはそれに答えた。
「私としてもむざむざ死ぬつもりはない。手頃なところで引かせてもらう」
「そうかい。じゃあここはそちらの御言葉に甘えさせてもらうぜ」
「うむ。そうしてくれ」
「わかった。それじゃあな」
 こうしてロドニーはショットの言葉に従い戦場を離脱しにかかった。要塞を全速力で移動させにかかる。
「クッ!」
「逃がすか!」
 魔装機やオーラバトラーがそれを追おうとする。しかしその前にブブリィが立ちはだかる。
「ここは通させない!」
 中から女の声がした。紫の髪を肩のところで切り揃えた女がそこにいた。ショットの忠実な部下にして恋人であるミュージィ=ポーである。かってはリムルの音楽教師であったがショットのその素質を見込まれ戦士となったのである。
 ブブリィは一機でラングラン軍とオーラバトラー達を止めていた。そしてそ
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