第十六話 最後の戦士その八
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「何しろ物凄い力を持っていますからね」
「それこそありとあらゆる力を与え」
「傷も癒す」
「そういうのが悪い奴の手に入ったら」
「もうそれこそ」
「って待てよ」
ここで言ったのは走輔だった。
「そもそも御前等悪い奴等だったよな」
「そう言われることが最高の快楽なりよ」
「実に心地よいぞよ」
ヨゴシュタインとキタネイダスは笑って言う。
「しかし。それでも今はなり」
「悪事には興味がないぞよ」
そうだというのである。
「やはり我々の国を作るなり」
「それで楽しく暮らしていくぞよ」
「それはここにいる全員がそうっすよね」
連も何度も小さく頷きながら述べた。
「それはいいことっすね」
「いいことも悪いことも最早わらわ達には興味のないことでおじゃる」
ケガレシアもそれは言う。
「しっかりとでおじゃる。それはしていくでおじゃる」
「何か何時の間にそうなってるわね」
早輝もわかていることだった。
「まあそれならそれでいいけれど」
「そうだね。僕達の目的は聖杯をあの人のところに返して」
「それでこの連中は一時借りるってことか」
範人と軍平も話す。
「とりあえず世界がどうとかいう話ならどうでもいいけれど」
「しかしこっちもこっちで意地があるからな」
二人はそれぞれ腕を組みながら話している。まさにその通りだというのである。
その次は大翔と美羽だった。彼等も話をしている。
「その決着は神戸でつける」
「そういうことね」
「ええ、聖杯は一日お借りして必ずお返しします」
ヒラメキメデスは言いながら紙を出して来た。それは。
「はい、契約書です」
「そんなものも用意していたのか」
「しかも日本のじゃない」
「はい、日本政府にもお話しようと思っています」
しようと思っているだけである。まだそれから先にはいっていないのであった。
「そういうことです」
「まあ悪いことしないのはいいことだよ」
ボンバーもそれはいいとした。とりあえずガイアークの面々がそもそも悪かどうかという問題についてはこれといって話は為されないのであった。
「特にね」
「じゃあ今から」
「どうする?」
「それで」
こう話していってだった。また壬琴の話になるのだった。
「そしてあんたどうするんだい?」
康介が彼に対して問う。
「俺としちゃ来て欲しいけれどな」
「仲間が増えることは有り難いことじゃよ」
館長はまたハムスターになっている。それでまほろの頭の上にいる。
「出来れば来てくれるか」
「俺がまた蘇ったことはだ」
その壬琴の言葉だ。
「間違いなく何か理由があってのことだ」
「それを考えればだな」
「そうだ。どうするのか」
それをまた考えるのだった。
「俺は。これから」
「
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