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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpilogueWお料理、頑張りますっ!!byシャマル&シュリエル
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のだろう。オーディンのお顔を見ればそれくらい察しが付く。
「あたしも行ってみてぇな」
「私も行ってみたいですっ」
「あたしもっ!」
「アイリも行ってみたい!」
「というわけで、いつか連れて行ってくださいねオーディンさんっ♪」
エリーゼが最後にそう締め、オーディンはただ儚げに笑みを浮かべて頷くだけだった。
「・・・夕食にまでそう時間も無いから、和食の初歩の初歩、味噌汁を作る」
また私たちは聞きなれない単語――おそらく料理名であろう「ミソシル?」に小首を傾げる。オーディンは「我が手に携えしは確かなる幻想」と詠唱し、何も無かった空間より私の腰ほどにまである高さの甕が2口出現させた。
その甕にも、増殖上等・常に万全、という魔力の籠った文字が記されていた。1口の甕の蓋を開けたオーディンの隣から中を覗き込む。入っていたのは茶色いペースト状の何か。人間の子供大から元の小人大にまで姿を戻したアイリが飛んできて、「ねえねえマイスター。それ、な〜に?」そう尋ねた。
「これが味噌だ。これを溶いたスープを、味噌汁と言う」
これがミソか。変わった香りがする。そしてもう1つの甕の蓋を開けたシャマルが「粉? 粒? でもなんか良い匂い」と言っている。オーディンが言うにはダシなるものを顆粒状にした物だと言う。そのような説明をしながらオーディンは鍋に水に入れ熱し、熱湯にミソ、顆粒ダシを入れて溶かす。
そして火を止め、「今回は少々手を抜いたが、今はとりあえずこれで完成だ」と私とシャマルを見た。シャマルは「たったそれだけですかっ!?」その手軽さに驚いていた。確かに、これなら料理下手な私たちでもきっと・・・。
「飲んでみてくれ、みんな」
小皿にミソシルを注いでもらい、飲む。「美味しい」それが私たちの感想だ。手抜きでこの味とは。ミソシルの調理に手塩を掛けた時、その美味さはどこまでの物になるのだろうか。それから私たちは教わる通りにミソシルを何度か作り、「ま、こんなものだろ」オーディンにお墨付きをもらう。
「つうかすげぇよな、オーディン。3人に教えつつ夕飯作り。しかもミソシルの試飲までやるって」
「マイスター。お腹壊したりしたら・・・」
「ちょっとアギトちゃん? 私たちが劇物を作ってるように言うのはどうかしら」
「大丈夫だよ。味噌汁を不味く作るなんて、それこそ才能が要るから」
確かに。だからこそシャマルも卵焼きのような失敗はない。鍋の熱湯の量に対してミソや顆粒ダシの分量が適量であればまず美味しい。
「それで今オーディンさんが作っている・・・えっと、チャーハン?も、このミソが生まれた国の料理なんですか?」
「世界は同じだけど国は違うんだエリーゼ。よっと・・・!」
底が丸い大きなフライパ
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