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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpilogueWお料理、頑張りますっ!!byシャマル&シュリエル
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?」
「落ち着いてください! ヘラで奥の方から手元にまで折り畳むように――」
「無理ですぅーーーーっ!」
堪らず私は竈の火からフライパンを遠ざけてしまった。私は大きく溜め息を吐いて、「む、これで、どうだ」って悪戦苦闘しながらも卵焼きを巻いていくシュリエルを見る。シュリエルはすごいわ。失敗しているのが判っていながらも最後までやり遂げちゃうんだもの。私のように逃げ出さずに。焦げてしまっているシュリエルの卵焼きを見、私は「アンナちゃん。このまま続けられる?」と訊ねる。
「ええ。出来ますよ。今度は落ち着いて行きましょう」
フライパンを竈に戻して熱を入れ、先に入れた溶き卵を手前にまでクルクルと巻きながら寄越し、残り半分の溶き卵を空いた奥に投入。手前に寄せていた巻いた卵焼きを、今度は奥に向かって転がして、2回目に入れた溶き卵ごと巻いて行く。結局、私も失敗作。焦げていたり崩れていたりと散々な卵焼きになっちゃった。
「で? その失敗作をあたしらに食わせようってか?」
半眼で睨んでくるヴィータちゃん。そして「えっと、あたしは・・ちょっと・・」とアギトちゃんで、「アイリ、要らな〜い」とアイリちゃん。くすん。そうよね。さすがに嫌よね。シュリエルもどことなく落ち込んでる。
「それじゃあわたしがいただきます」
「私もいただきます」
そう言ったエリーゼちゃんとアンナちゃんが躊躇いもなく私とシュリエルが作った卵焼きを手でひょいっと掴んで口の中へ。目を瞑りながら「ふむふむ」ともぐもぐ食べて・・・ガリ☆って嫌な音が、私の卵焼きを食べていたエリーゼちゃんの口の中から聞こえた。
咀嚼を止めるエリーゼちゃん。原因が何なのか判る私は「ごめんなさい」と深々と頭を下げて謝る。きっと殻が残っていたのね。全部取り除けたと思ったのだけど。でもエリーゼちゃんは嫌な顔一つせずに、最後まで食べて呑み込んでくれた。
†††Sideシャマル⇒シュリエルリート†††
初心者の料理と言う事でアンナに卵焼き(私の好物となったものだ)に習ってみたのだが、想像以上に難しい。私とシャマルの卵焼きはお世辞にも見た目も味も良い物とは言えない出来だった。
「エリーゼ、アンナ。そいつらに遠慮しなくてもいいんだぜ? 不味かったら不味い、でさ」
「初めて料理したのなら及第点かと」
「卵の殻・・わたしもやっちゃうかもしれないなぁ〜」
ヴィータの言う通りだ。正直な、嘘偽りなく感想を言ってほしかった。とは言え、とりあえず不味いと言われなかったのは精神的に助かった・・・。ホッと胸を撫で下ろす。それからはエリーゼ卿と交代しながら、まずは卵焼きを完全にものにするまで、ひたすら練習する事になった。
作っては皆で試食。それを繰り返していた頃、試食係のヴィータ、
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