第8話 守る、という事
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ったという事も経験していた。
そんな彼だからこそ、守る、と言う事に対して彼一流の考えを持つようになったし、純吾の中の、無意識ではあろうが自分をないがしろにする傾向を見抜き、指摘をしたのである。
そう説明する恭也に忍は頷くが
「あら、彼に伝えないといけないってことは」
ふと気になり、恭也に問いかける。その彼女の言葉に、恭也は宝物を見つけ出したかのような少年の顔をして答えた。
「あぁ、合格だ。危なっかしいし、自分の力をまだ使いこなせていない所はあるが、覚悟は見させてもらった。欠点については、むしろそう言うところを治していくのが俺の役目だろう」
「へぇ〜。嬉しそうね、恭也」
「当たり前だ。俺のほかにも君たちを守るって言ってくれた奴がいたんだ。それも心根のしっかりと座った、鍛えがいのある奴が。嬉しくならないはずが無いだろう」
本当に嬉しくてたまらない。忍の言葉に、そんな気持ちを隠さないままに恭也は答えた。
そしてこの後、純吾は高町恭也に師事をし、彼の家の道場に通い自身を鍛えることになる。その際彼の家族とも知り合う事になるが、それは近い未来の話。
それと同時に、純吾を思い切り痛めつけ気絶させたとしてリリムの恨みを買い、忍の前で散々からかわれるようになってしまう。
その度に忍の怒りを鎮めるために多くの埋め合わせの品を買わされたり、色々とご機嫌取りに終始することになり、恭也の悩みが増えたのだが、これもまた近い未来の話である。
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