暁 〜小説投稿サイト〜
リリカルってなんですか?
無印編
第二十一話 後
[7/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
の地図の協力により、ジュエルシードの早期の発見に成功しました。残るジュエルシードは6つ。しかし、計算から鑑みるにジュエルシードはこの範囲以上から出ていることは考えにくい」

 モニターの海鳴市の地図に大きな円弧が描かれ、赤く塗りつぶされる。それは、海鳴市の中心街を中心としており、外円は、森林地帯から海の部分も大きく塗りつぶされていた。

「よって残りのジュエルシードは海の中と考えられます。しかし、地表部分と違って海の中は魔力探査が通りにくいので、少し時間が必要です。しかも、一つ一つでは効率が悪いのでここで一気に6つを見つけることにします」

 海の中のジュエルシードをどうやって封印するのか興味が湧いたが、それはどうやら後回しになりそうだった。まさか、なのはちゃんの砲撃魔法で海上から力ずくで封印するわけではないだろうから。

「これからの方針は以上です。なにか質問は?」

「しばらくってどれくらい必要なんですか?」

 僕が一番知りたいのはそこだった。今日は、9日しかないゴールデンウィークの初日だ。アリサちゃんとの温泉旅行を考えると一週間以上、かかるといわれると非常に困った事態になってしまう。

「そうだね。アースラの機能を全部探索に使うだろうから遅くとも二日後には見つかるはずだよ」

「そうですか」

 クロノさんの答えに僕は安堵の息を吐いた。二日なら余裕で終わっているはずである。ゴールデンウィークの宿題はすでに終わっているし―――配られるのはゴールデンウィーク前なので、休みに入る前に終わらせた―――温泉旅行まではゆっくりできるだろう。

「他に質問もないようですので、今日はこれで解散します。お疲れ様でした」

 お疲れ様でした、とその場の全員が重なって、僕たちはその場から解散した。

「ショウくん」

 ジュエルシードの捕獲に向かっていた全員が解散、あるいは、それぞれの役割に戻った後、なのはちゃんが僕に話しかけてきた。本来なら、この時間はクロノさんによる魔法訓練が入っていたのだが、今日はジュエルシードの捕獲が三件も入ったので中止となった。よって、訓練の後に入っていた予定を前倒しにしたのだ。

「分かってるよ。場所は……食堂を借りようか?」

「うんっ!」

 これから入っていた予定というのはなのはちゃんのゴールデンウィークの宿題を教えることである。なのはちゃんの成績は、理数系は極端にいいのだが、逆に国語や社会といった文系はお世辞にもいいとはいえない。本を読むのに何でだろう? とは思うのだが、悪いのだから仕方ない。それに同じクラスになるために協力するといったのは僕だ。教えて、と言ってくるなのはちゃんの願いを断わる理由はどこにもなかった。

 それになのはちゃんは文系科目が悪いとはいえ、第二学
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ