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リリカルってなんですか?
無印編
第二十一話 後
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始めて一ヶ月で、そこまで魔法が使えるようになっているのはすごいよ」

 そうなのだろうか? 僕の見本がなのはちゃんしかいないから、できて当然という感覚が強かったが、どうやらそれは間違いらしい。クロノさんたちの世界で見てみれば、もしかしたら、僕も才能がある部類なのかもしれない。

「それに武装隊の人たちは専門の学校を卒業して、現場に何年も経っているような人だ。君が彼らと同等の働きをするようなら、彼らの立つ瀬がないだろうね」

 だから、悩むことはない。君は僕からみればよっぽど上出来だ、と現場に立っているクロノさんに言われて、ようやく、そんなものか、と思うことができるようになった。

「さて、それはともかく、ちょっと来てくれないか?」

 管制塔のテレポーターの近くに立っていた僕たちだったが、管制塔の奥―――エイミィさんが座っている大きなモニターがある場所へと場所を移そうとしているのだろう。リンディさんを先頭にして移動を始めた。そのちょっとした合間に僕はふと思い立ったことがあって、少し早足でクロノさんの隣に並ぶと、少し後ろを歩いているなのはちゃんに聞こえないように小声でクロノさんに問う。

「あの僕で上出来なら、なのはちゃんはどう表現できるんでしょうか?」

 すでにジュエルシードを封印できるような魔法が使え、クロノさんたちが来るまでにジュエルシードと同等に戦い、アリシアちゃんとも戦って、返り討ちにし、さらには大人モードになれば、クロノさんさえ圧倒してしまう実力の持ち主だ。クロノさんがなのはちゃんをどう表現するのかな? と単なる興味を抱いて聞いたのだが、僕がそう尋ねた瞬間、クロノさんは少し引きつった笑みを浮かべて、僕に答えてくれた。

「そ、そうだね、なのはさんを表現するなら―――非常識かな?」

 非常識―――なるほど、確かに僕のレベルで上出来というのであれば、彼女はもはや天才の域を超えているのだろう。彼らの常識が一切通用しない存在であるが故に非常識と称することになる。人につけるにはあまりにあれな内容ではあるが、思わず納得してしまうほどの説得力があるから不思議である。

「さて、これを見てください」

 僕がクロノさんのなのはちゃんに対する評価を吟味している間に全員がモニターの前についてしまった。モニターの前についたクロノさんは、僕の質問を振り払うように首を振るとエイミィさんに視線を合わせ、みんなの注目を集めるように手を振り、モニターへと注意を向ける。

 クロノさんの声と同時に映し出されたのは、海鳴市の地図といくつかの光点。その光点の数は15.現在集まっているジュエルシードの数と同等だった。あと、おそらく僕たちが捜索した範囲なのだろう。オレンジ色に塗りつぶされた部分が広範囲にわたって存在していた。

「翔太
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