孤独ですが何か?
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は見え見えだったがそれを断られていた。
(簪とか、楯無とかも撮っているのだろうか?)
ふとそんな疑問も生じたが、それは向こうの都合。こっちが気にする道理はない―――んだけど、
(あ、過保護か………)
そう思っておこう。そうでもしないと、何か取り返しがつかないことを思いそうだから。
「で、風宮君。君はどうかな?」
「悪いが俺はパスだ。別にすることがあるからな」
後で整備室の用意しないとな。
「そういえば、本音は簪の機体整備か?」
「そうなるだろうね〜」
じゃあ、俺は一人か………。
そう思っていると、俺は本音に頭を撫でられた。その時にいつもみたいに膝に乗せて抱きつくのは仕方ないと思う。
■■■
その日の放課後、俺は整備室でディアンルグを魔改造していた。
「あら、大々的な改造をするのね」
後ろから楯無が現れた。
「何の用だ?」
「ちょっとした偵察よ。それにしても、スラスターを大型化させるのね。燃費は大丈夫なの?」
「知りたいならおっぱい揉ませろ」
「あら、おやすい御用よ」
そう言って背中を反るが、
「俺が揉みたいのは簪のでお前のじゃない―――そしてその銃をしまえ」
ちょっとした冗談も今の楯無には通用しないのか………。
「さっきの言葉を撤回すると言うのなら、考えてもいいわよ」
「する気ないから―――待て! 撤回をする気がないんじゃない! 揉む気がないんだ!」
確かに今の解釈をしたらそうなるけどさ。もうちょっと人の話を聞いて欲しいんだよ。
「それで、今回はどう改造する気なの?」
「スラスター大型化の趣旨は間違いないんだけど、まぁそれは試合を見てくれればわかる。それよりも、お前は今回は誰と組むんだ?」
「簪ちゃんと!」
その瞬間、周りに何故かお花畑が現れて楯無を囲む。それほど嬉しいとはな。
「ああ。それを実現するために俺を孤立させたと」
「違うわよ」
「つまり、あなたのディアンルグの性能を確かめるのと、あなた自身の性能ね。今のところ1年最強は模擬戦の結果からしてあなたってことになっているから」
それで俺が孤立か。上層部も卑怯な手を使ってくるな。
「………って、言うのもあるけど」
「何だその言い方。まるでそれ以外にもあるんだけど聞いて欲しいなぁみたいなって反応だな」
「………まぁ、そうなんだけど」
ちなみに今は俺の部屋だ。防諜フィールドを展開しているため、例えどんなに高性能な盗聴機や監視カメラでも情報を取得できない。おそらく今はまったく別の映像や音楽が流れたりしているだろう。
「別に、知って欲しくなかったら話さなくてもいいぞ」
「え?
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