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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第三話  暴動と脱出
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何せん本能の部分で戦いたい衝動に駆られしまっている。

「ま、まずいですよ。こいつには建設のために役立ってもらわないといけないんですし。それに……相手は金髪の悪魔ですよ。万が一の事があったらどうするんですかぁ」

「なに、死なぬ程度に痛めつければよい。先ほどの鞭もあまり効かぬようだしな。頑丈なのだろう…………それに試すにはちょうどよい」

「た、試すですか?」

 先ほどから俺と話している魔導士の後で怯えていた人物が、涙目を浮かべながら説得している。しかしそんなことはどうでもいい。俺が注目した部分は

「金髪の悪魔? なるほど、俺はそう呼ばれているのか。つくづくルシアの名で正解だな」

「何を」

 魔導士が怪訝な表情で俺に問いかけようとした瞬間、牢屋の扉が勢いよく開いた。

「た、大変です! 奴隷たちの暴動が収まらず第八セクターまで進入しています! 目的は恐らく同じ奴隷仲間の救出かと思われます!」

「ば、馬鹿な! 魔法兵はどうしたっ! たかが、奴隷程度にやられはせんだろうっ!」

「そ、それが緋色の髪の奴隷が魔法を使っていまして」

「情けない! もうよい、私自らが行きなぶり殺しにしてくれる!」

 緋色?まさかエルザか?いや、どちらにしろ俺が今ここでやることは変わらないか。こいつがこの魔導士の中で強者の部類であり、司令塔の役割をもっているのならこいつを今行かせる訳にはいかない。

「誰が、何を殺すって?」

「ひっ!」

 力が溢れてくる、DBが俺に共鳴し俺の身体から黒いオーラのようなモノが噴出してくる。それに伴い力が漲ってくる。黒魔導士共は怯え、すぐにでも逃げ出そうとしている。それでいい、殺すつもりはないが、それ相応の報いは受けてもらおう。


「言っただろ? 暴れるかもしれないってな」


 今ならわかる。本来ノーマルのDBしか扱えないはずの俺にある二つの例外の内の一つ。
あらゆる空間を消滅させる神のマザーDBにして最強クラスのシンクレア【アルシェラ】

「マザーよ俺に力を! ディストーション」

 瞬間、轟音が鳴り響き、この牢屋内に円柱の巨大な黒紫色の光が現れ天を突き破る。瓦礫すら降ってこないほどの圧倒的な破壊力。全てのDBの頂点に立つに相応しい威力。この牢屋を文字通り消滅させ、俺の手足に付いていた邪魔な異物をも吹き飛ばした。だが

「はぁはぁはぁ、さすがシンクレア。これだけの威力でまだ力の一端でしかないとは。正直甘く見てたな……それにかなりのDBPをもっていかれた様だが景気づけには丁度良いだろう」

 このマザーDBの力を本来の十分の一すらも引き出せなかった。確かに天井を突き破った威力は凄まじいが、俺には分かる。あれは中身が空っぽな質の悪いものだった。しか
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