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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第一話 現状把握と新たなる出会い
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。これは俺に与えられた力、DB(ダークブリング)についてだ。
元々DBとはフェアリーテイルという漫画の前作【RAVE】(レイヴ)に登場する力だ。世界中に散らばる闇の力を持つ邪石と呼ばれ、心が弱いと悪にとりつかれてしまう。あぁ、まぁそういうことだ。つまり主人公達が使う力ではなく敵の勢力が好んで使う力ってわけだ。

 ……神様とやらはきっと俺の顔だけでそう判断したに違いない。自分でいうのも難だが俺はRAVEのラスボスでありDBマスターのルシア・レアグローブに顔が似ている。二次元の存在と似てるなんてまずないとは思うが、髪の色が異なるだけで本当に似ている。

 もちろん俺は黒でルシアが金色だ。だがさっきから俺の眼に映る自分の髪の毛であろう金髪を見ていると嫌な予感がしてくるのだが、鏡などのような自身を映せるものがないので確認しようがない。

 このDBは原作に登場するDBとは違い、この石に全てのDBの『能力だけ』を詰め込んでいるようだ。つまり、DBであってDBではないのだ。これには俺は安心した。闇の力というのをこの石からは本能的に感じるが邪悪ではない。エンドレスの危険性は皆無というわけだ。


 そしてこのDBにはランクというものが存在する。
 普通(ノーマル)のDB<上級DB<最上級DB<六星DB<マザーDB(シンクレア)これはシンクレアに近づくにしたがって、能力も強力なモノへとなっていく。そして原作にはなかった特殊DBという分類もあるみたいだが、今は情報を整理することで精一杯なので置いておこう。しかしこのDBがあれば簡単にここから脱出できるのではないかと一瞬思ったが、その思惑はすぐに新たな知識によって砕かれた。


 DBの熟練度とDBP(ダークブリングポイント)という概念だ。これによると今の段階では俺はノーマルのDBしか使えないみたいだ。熟練度とは普通のDBを使用し続け、ある一定まで使いこなさなければ次の上級DBを使用することすらもできないといったもの。もちろん使い続ければ威力は向上していく。そしてDBPとは簡単に言えば、MP(マジックポイント)と同じ概念だ。これも熟練度と同じく使えば使うほど容量が増えていくみたいだが、今は乱用はできないってわけだな。


 この鎖だけなら今すぐ脱出はできるはずだが、恐らくこの牢獄からの脱出となると迎え撃たなければならない敵がわんさかと出てくるはずだ。たぶん。今の俺のDBPで考えるとまだ辛いはず。それに敵の強さの基準すら知らないのは危険だろう。どちらにしろ、ここの情報収集しなければならない。だがそれ以前に……

「飯ぐらい出してはくれるとは思うんだがなぁ……出してくれるよな、たぶん」

 今の現状で取り乱さないのはこのDBのおかげなのだろう。前の世界でだが結構な修羅場を経験した
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