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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
プロローグ 異世界への旅立ち
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にお詫びとして記憶の引継ぎができるようにしてますからね。そしてその魔法世界と貴方に見合った力を与えられます。」

「どんな力だ!?」

 俺は興奮を隠そうともせず、前のめりになりながら聞いた。高三といっても俺も漫画好きの男子だ。ちょっと取り乱してしまったのは仕方がないんだ、うん。

「分かりません。それを決めるのは僕ではなく僕の上司……人間がいうところの神様ということになりますね。」

「あんた、中間管理職だったんだな。お疲れ様」

 この人の外見年齢的に下っ端ではないと予想しての発言だ。

「あ、あえてそこを指摘してくるあたりさすがと言えますね」

 男は若干苦笑いしながらも、笑っていた。普通は神様について言うんだろうけどな、正直なところあまり興味はない。それにしても、この男は人をもち上げるのが上手いな。ちょっと気分が良くなってしまう。まぁだからこそ俺の説明担当になったのだろう。

「さて、では心の準備はよろしいですか? あっと、言い忘れてました。先ほども少し触れましたがあなたが本来生まれるはずだった魔法世界に行くわけではありません。あなたほど長く異なる世界いると本来生まれるはずの世界の情報はなくなってしまうのです」

 そんなどこぞの小説で読んだことあるような説明をしながらも男は俺の足元を見て少し驚いた表情を浮かべ、ため息をついた。まるでやれやれ、と言わんばかりの顔だ。

「もうシステムが作動しているようですね。あなたがこれから行く世界はフェアリーテイルと呼ばれている漫画の世界です。かといって、そこにいる世界の人達はちゃんと生きていますのでご安心を。その世界の言語などはあなたの肉体にすでに情報としてありますのでご心配なく」


 立て続けに急いで説明してるが、おいおいフェアリーテイルって……ッッ!?なんだこれ!俺の脚のつま先から少しずつ消えていってんじゃねぇか。もう声もだせない。唐突すぎるし、心の準備もクソもねぇじゃねぇか。せめて俺が行く世界についてもう少し詳しく聞きたかったんだが。っていうかフェアリーテイル読んだことねぇぞっ!前作なら――

 ではいってらっしゃいませ。と男は惚れ惚れするような綺麗なお辞儀をしてた。
それがこの部屋で最後に見た光景だった。







side out

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



side 管理者の男




 まったく、上の連中は事を急ぎすぎる。まだ彼には説明したりなかったんですが。まぁ、仕方ありませんね。それに彼なら大丈夫でしょう、いきなりこのような空間呼ばれ、彼からしてみれば到底信じられないような話に混乱せずについてきたんですから。どんな環境でも馴染んでくれるでしょう。

 そして僕は、一つ上のグータラ
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