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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
プロローグ 異世界への旅立ち
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らね。表情に出てしまうのも仕方がありませんよ。貴方の世界でも重要な取引や交渉をする際、料亭などを活用するのと一緒です。美味しい物を飲み食いしている時は気持ちが落ち着き大らかになりますからね」
男は笑顔を浮かべた後、ここからが本題とばかりに表情を真剣なモノへと変えた。俺自身も相手に気づかれない程度に身構える。
「さっそくですが今の現状について説明させていただきます。あなたが体験したのは所謂、神隠しと呼ばれているモノです。と言ってもあなたが想像しているものとは少し異なります」
想像しているものと言われても俺自身、神隠しに対して詳しい知識を持ち合わせていないので、想像もクソもないんだが。まぁ、人が突然といなくなるということぐらいだろうか。
「本来私たちが言うところの神隠しとは、その世界に合っていない魂をこの部屋に呼び戻し転生させるシステムのこと指します。合っていない、本来そこの世界に誕生するべきではない魂は何かしらの特殊能力や異常な身体能力の高さを持ちます。これはあなたがいた世界ではなく異なる世界に生まれるはずだった魂が間違ってその世界に生まれてしまったことが原因です」
男はコーヒーを一口飲み自然と笑みを浮かべた。相当このコーヒーが好きなんだな……
まぁ美味いのは否定しないが。というより俺もあんな笑顔を浮かべたに違いない。
「人類が存在する世界には大きく二つに分けることができます。魔法があるか、ないかです」
「……魔法。本当に存在するのか? いやこんな超常現象を味わった俺が言うのも難だが」
確かにいきなりこんな空間に召喚され何もない空間からコーヒーを出されれば少しは信じることは出来るが、今までの常識がそれを否定してしまう。
「世界によって呼び方は違いますし細かい部分は違いますが、まぁ魔法という認識で問題ないでしょう。神隠しで呼び戻される魂は大体魔法世界で生まれるはずだった魂です」
「そして、この俺も魔法世界で生まれるはずだったってか?」
「さすがです。察しがいいんですね」
「ここまでお膳立てされればアホでも気づくだろ。んで、俺は今からその本来生まれる筈だった魔法世界とやらに転生させられるのか?」
「……厳密には違いますが、魔法世界ではあります。しかし、冷静ですね。僕は怒鳴られると覚悟していたものですから何だかこう拍子抜けと言った感じでしょうか。それにこうも簡単に信じていただけるとも思っていませんでした」
「こんな現象体験してコーヒーを何もない所からいきなり取り出せば嫌でも信じるさ。自分でいうのも難だが俺は意外と適応能力あるほうだしな。もし仮にこれがトリックだったとしてもそれはそれで面白いからいいかなってね。用はどちらでもいいのさ」
俺は未だ少しも冷めていないコーヒ
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