六話〜お前の○○をモニュモニュさせろ!〜 3月13日修正
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るわけだが、津神の持つ本当の魔力量は……大体俺の十倍くらいだろうな。
まあ、魔力量十倍程度ならまだ普通に戦えるな。洗練されていない魔力なんてどれだけ多くても意味を為さない。
そして、津神が座った後に聞こえるヒソヒソ声。周りを見渡すが女子全員がさっきまでの子供らしいニコニコ、ワクワクとした雰囲気が消えているという少し異常な事態になっている。
……まさかね。
少し思い返せば、神白鋼が似たような自己紹介をして同じように笑った時に女子達が何かそわそわとしだし
ていた様な気がする。いや、隣の少女は平然と……していないな。同様に他の女子程ではないがそわそわとしている。
そして、隣の少女が立ち上がる。
「月村すずかです……。趣味は読書です。一年間よろしくお願いします」
名前が判明。月村すずかというらしい。っていうか随分と大人しそうな子じゃないか。そんなんじゃ誰も友達を作ることが出来ずにぼっちで学校生活を送ることが出来るかもしれないぜ?
それからしばらく自己紹介が続き、ようやく終わると俺は(ダサい)メガネを着ける。
「……おぉぅ」
「どうしたの? 門音君……?」
「いや、何もないよ」
なんと女子全員軽い洗脳下にあるという事実。まあ、このレベルの洗脳ならこれを掛けた人を見ると胸が高鳴るというレベルなので、別に問題は無い……と思う。時間が経過する毎に悪化していく類じゃないことを願いたい。
余談だが、前に公園で転生者に迫られていた女の子、後に知ったが高町なのは。士郎さんの娘が掛けられていたのはこの洗脳の上位版だったりする。
……この洗脳能力の名前に関しては8割方予想はついている。
「ニコポ、ナデポってこんな厄介な能力なんだな。……ったく。解呪する方の身にもなれってんだ」
女子の大群を眺める。まさに現在その厄介というか奇妙な事態が起こっており、神白と津神の両方に丁度半分ずつくらいで群がり、きゃあきゃあと質問を浴びせかけ、対する男二人も満更でもない表情をしている。
ふと、隣を見る。月村さんがすっごいうずうずしている。洗脳に抗おうとしているのだろうか。
……ちょっと手助けをしよう。
「っ! いふぁいいふぁい! 離して!」
「あはは。何となくしたくなった」
「な、何で急に頬を抓るの!?」
何か結構怯えられた。まあ、別に良いけど。
「えー。でも何かこうされると落ち着かない?」
「そんなわけな……あれ? 本当だ」
「だろ?」
「う……うん」
ごめん嘘。ただ、解呪しただけだよ。
「それでは、みんな。元気に寄り道せずにお家に帰りましょうねー」
担任が帰りの会を終わらせるために号令をした後、すぐに鞄に荷物を詰め込みさっさと帰る……
前にクラス内の全員に気付かれず
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