第39話 新組織、デストロン
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た警備の戦闘員をその場に置いて、ダブルライダーはアジト内へと侵入した。
しかし、途中数人程度の戦闘員が居ただけで、中は殆ども抜けの空状態であった。しまった、奴等は既にこのアジトを引き払った後だったか。
「遅かったか、既に奴等アジトを引き払った後だったか」
「ちっ、相変わらず素早い奴等だぜ!」
その素早さは相変わらずと思えた。その時、突如何処からか声が聞こえてきた。それは聞き覚えのある声だった。野太い重みのある声。間違いなくあいつだった。
【久しぶりだなぁ。本郷猛! そして一文字隼人!】
「その声は…ショッカー首領!」
「ちっ、しぶとい奴だぜ! とっくの昔にくたばったと思ってたのによぉ!」
【ハッハッハッ! ワシは死なん! 貴様等を倒し世界を征服する為に、最後の組織、デストロンを作り上げた。その手始めとして、貴様等仮面ライダーに別れの言葉を贈ろう】
「別れの言葉だと?」
【そうだ、貴様等はこの基地諸とも死ぬのだ!】
首領がそう告げる。
その直後、突如として七色の光線が部屋一杯に放たれた。その光線内に包まれたダブルライダーが突如苦しみだす。
この光線は只の光線じゃない。体全身が引き裂かれるような激痛が二人を襲う。
「ぐぁっ、この光線は…」
「か、体が…バラバラになっちまう…」
【その光線は我等デストロンの科学陣が開発した改造人間分解光線だ! それを浴びてれば数分後には貴様等の体は溶けてなくなってしまうだろう! もう二度と貴様等と会う事はあるまい。そして、貴様等の仲間達もいずれは同じ地獄へ贈ってやろう!寂しがる事はない】
部屋全体に首領の笑い声が響く。この光線の威力は本物であった。このままでは後数十秒で肉体は溶けてしまうだろう。だが、身動きが取れない今の二人ではどうする事も出来ない。
このまま骨も残さず消え去ってしまうのか? 奴等を滅ぼす前に俺達は此処で朽ち果ててしまうのか?
その時、部屋の中に誰かが入ってきた。風見志郎であった。
「せ、先輩!」
「く、来るな風見!」
「先輩を見殺しに出来ません!」
本郷の制止を無視し、風見志郎は飛び出した。
そしてダブルライダーを突き飛ばし、光線の届かない部屋の端へと移動させた。
その為、志郎は体一杯に分解光線を浴びてしまった。
改造人間である二人でさえ激痛を感じる光線だ。生身である風見志郎ではそれは自殺にも等しい行為であった。
「うわああぁぁぁぁぁぁ!」
「風見!」
「あいつを殺させるか!」
一文字が光線の発射台を発見しそれを破壊する。
光線は放たれなくなった。しかし、光線を体一杯に浴びた風見志郎は瀕死の重症を負ってしまった。
動かなくなった風見をそっと本郷は抱き上げる。体中ボロボロになりこのま
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