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スーパーヒーロー戦記
第38話 更なる脅威
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人の大きさは20メートル以上はあった。背中に翼を生やし右腕を天に翳している。暗闇のせいでシルエットしか見えないが明らかにそれは機械の巨人を思わせる作りであった。それを見た三人はギョッとする。マジンガーZにしてはあれは大きい。第一、マジンガーZが此処に来るなら事前に甲児から連絡が来る筈だ。それがないとなるとあれは自分達の知らない存在となる。もしや機械獣では?

「き、ききき機械獣だぁぁ!」
「な、何馬鹿な事言ってんだよお前! Dr.ヘルは死んじまってもう機械獣なんて居ないだろうが!」
「でもでも、それじゃあれは一体…」

 三人が再び巨大な影を見る。三人の前では未だに巨大な影が雷を発する雲に右腕を突き出して構えている。一向に動き出す気配がない。緊張する中見守る三人。その時、巨大な影から眩い閃光が発せられる。視界を閃光で覆い尽くすどころじゃない。そのまま直視していたら網膜を焼かれてしまう程の強烈な閃光だった。それを見た三人は思わず目が眩み、そのまま倒れこんでしまった。
 どれ程時間が経った後だろうか。目を覚ますと既に嵐は過ぎ去っており、それと一緒に巨大な人影も消え去っていた。
 外に出てみるとあの時出ていた巨人の姿は綺麗さっぱりになくなっていた。どうやら幻でも見ていたのだろう。安堵するボスだったが、巨大な影のあった箇所には例の巨人ではなく一人の老人の姿があった。
 薄汚い布を体に纏い岩の様な肌をした瞳のない不気味な老人であった。白髪の髪は肩まで伸びており手入れの行き届いていない髭は伸び切っている。明らかに怪しい感じの老人であった。

「間も無くこの世の終わりが来る!」

 老人の口から不気味な言葉が放たれる。それはとてつもなく不気味な言葉であった。急に出てきて何を言うかと思えばそんな事だった。明らかにこの老人は普通じゃない。もしや新たな侵略者なのでは?

「この世の終わりが来るだとぉ! どう言う事だ!?」
「遥か地底から凶悪な七つの軍団と鬼の化身。そして遥か古代から現れた異形達が現れ、星の宇宙から異なる星の怪人達までもがこの青き星を狙っている。奴等の前に余りにも無力な人類は成す術もなく滅ぼされるだろう」

 老人が言っている言葉はとても不気味な事ばかりであった。地底から、果ては宇宙から侵略者が現れて人類を滅ぼそうと言うのだから。しかし冗談ではない。そう簡単に滅ぼされて溜まる物か。
 ボスは腹が煮えくり返る思いがした。確かに脅威は来るかも知れない。だが人類にはそれを迎え撃つ力がある。そう簡単に滅ぼされて溜まるか。

「やいやい! それじゃ俺達人類に待っているのは破滅だけだってのかよぉ!」
「それを決めるのはお前達よ」
「はぁ?」
「人は運命の波に逆らう力を持っている。その運命の波に身を任せるも良し、また運命の波に逆ら
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