悪魔の兵器
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は暗闇大使がいます。そしてバダンの改造人間も」
「それだけではないでしょうけれどね」
「そうでしょうね。あれを持って来ているでしょう」
「時空破断システム」
「どの様なものかは御存知ですね」
「ええ、黒い光を発するのですよね。今までは色々な形になって各地で暴れてましたが」
「今度のはおそらくこれまでのよりも遙かに強力なものでしょう」
「そうでしょうね、あの暗闇大使のことですから」
村雨にはそれが嫌になる程よくわかった。
「恐らくとんでもないのを用意していますよ」
「ええ。今はそれに備えて英気を養いましょう。戦いの前に」
「そうですね」
彼はそれに頷いた。そして湯を楽しんだ。
翌朝彼等は出撃した。向かうは松坂であった。
松坂には既に暗闇大使が改造人間達と共に布陣していた。彼は大河内城跡にいた。ここはかって伊勢に勢力を持っていた北畠氏の居城である。
「そうか、来たか」
彼は戦闘員からの報告を受けていた。
「そして今奴等は何処にいる」
「ハッ、今市内に入ったところです」
「そうか」
彼はそれを聞いて頷いた。
「ではまだこちらの防衛ラインには達してはおらぬな」
「その様です」
報告をする戦闘員は彼の前に跪いていた。そして報告を続ける。
「確か第一防衛ラインにはアメンバロイドとクモロイド、そしてカニロイドがいたな」
「はい」
「二人に伝えよ。ギリギリまで奴等を引きつけろとな」
「わかりました」
戦闘員は跪いたまま頭を垂れた。
「そして無理をするなとな。予定通りある程度戦ったならば退け、と」
「ハッ」
戦闘員は再び頷いた。
「それから市街地に誘い込め。そして分断して攻め掛かるのだ」
「予定通りですね」
「そうだ。よいか、決して無理をするな。まだその時ではないのだ」
「ハッ、そう伝えておきます」
「ここまで誘い込め。その時が勝負なのだ」
「この城跡にですね」
「ここ程それに相応しい場所はないからな」
彼はそう言って笑った。
「織田信長ですら陥とせなかったこの城、果たしてライダー達に陥とせることができるかな」
不敵に笑っていた。そして彼は市街に目をやった。
「来るがよい、そして死ぬのだ」
その声はまるで毒を滴らせている如くであった。
「神の御業によってな」
そして彼はさらに奥に向かった。そこでは何かが胎動していた。
ライダー達はオートキャンプ場に入った。そこにはトレーラーハウスが並んで置かれていた。
「油断するな」
立花はライダー達に対して言った。
「連中のことだ。何時来るかわからんぞ」
「わかってますよ」
立花達を護る様にして位置するライダー達はそれに頷いた。見れば既に変身している。
「いつもいきなり来るからな。特にこうした隠れる
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