戦士達の集結
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、あれを使ってたんじゃないか」
「時空破断システム」
竜がここで言った。
「あれを使った、と仰りたいのですね」
「テストも兼ねてな。ほら人の全くいない場所だっただろ、テーマパークなのに」
「ええ」
「実験にはもって来いだろ。それに経営している奴等もろくでもない連中だったからそっちに目がいく。実際このテロよりも奴等の悪事の方に目がいってるしな」
「そういえば犯人も捕まっていないですしね」
「犯人は多分バダンじゃないだろうがな」
立花はそう見ていた。
「これは奴等に恨みを持つ連中だろう。相当汚いことや悪いことをやって私腹を肥やしていたからな。会社の経営まで出鱈目にして」
「とんでもない奴ですね」
「そんな奴はどうなっても自業自得だがな。ただそれでバダンの影が隠れちまうのはな」
「俺達だけしか気付かない、ってことですね」
ここでチョロも話に入って来た。
「ああ、もっともそれが目的かも知れんがな」
「警告、ですか」
佐久間がそこで呟いた。
「ああ。バダンの力を見せ付けるって意味でもな。多分使ったのは爆弾じゃない」
「ですね」
他の者もそれに賛同した。
「ただダミー工作はしているかも知れんがな、テロの現場は」
「他の者が見てもわからないように、ですか」
「奴等ならその程度はやれる」
「確かに」
「だとするとやっぱり伊勢での戦いは決戦になるだろうな」
「ええ」
「気合入れて行くぞ、そして勝つぞ」
「当然ですよ」
彼等もそれは同じ考えであった。
「バダンをぶっ潰しましょう」
「そして世界に平和を」
「よし」
立花は彼等の言葉に対して頷いた。
「ライダー達に遅れるなよ。いいな」
「はい!」
彼等は力強く答えた。戦いの前から士気は既に高かった。
それはその後ろの車でも同じであった。そこには谷と三人の博士達が乗っていた。
「前の車は元気ですね」
助手席に座っている志度がそれを見て微笑んでいた。
「でしょうね。あっちには戦闘要員が集まっていますから」
車を運転する谷がそれを受けて言った。
「血気も盛んですよ」
「立花さんもいますし」
後ろにいる海堂が言った。
「ははは、確かに」
伊藤がそれを聞いて笑った。
「あの人は元気ですからね、何時でも。最初御会いした時は驚きましたよ」
「私もですよ」
志度もそれに同意した。
「谷さんみたいな方ももう一人おられたのですから」
「おいおい、そりゃどういう意味ですか」
谷がその言葉に口を尖らせた。
「私はそんなに変わってますかね」
「御存知ない」
三人は呆れた素振りでそう言った。
「またそんなことを仰る」
谷は口を尖らせた。
「自分ではそうは思ってはいないですけれどね」
「いやいや、御気を悪くされ
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