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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
戦士達の集結
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だ」
「はい、それですが」
 彼は言おうとした。その時指令室に音が鳴った。
「ムッ」
 警戒警報の音ではなかった。それとは別の音であった。
「何だ!?」
「落ち着け、敵ではない」
 三影は身構えた部下達に対して言った。
「戻って来たようだな」
「関東の同志達がですか」
「うむ。それ以外にはない」
 彼はそれに答えた。
「思ったより早かったな」
「はい」
「ライダー達の動きに気をとられるのではないかと思っていたが」
「それは杞憂だったようですね」
「うむ。では彼等を迎えよう」
「ハッ」
 三影は戦闘員達の一部を引き連れ指令室を後にした。そして基地の入口に向かった。

 岩場に彼等はいた。そこから上陸していた。
「足下に気をつけなさい」
 ジェラインド=ブリックことヤマアラシロイドは他の者に対して言った。
「ここで怪我をしては何もなりませんからね」
「ハッ」
 戦闘員達がそれに頷く。他の改造人間達もそこにいた。
「同志ヤマアラシロイドよ」
 タカロイドが彼に声をかけた。今は人間の姿であった。
「はい」
 ヤマアラシロイドはそれを受けて彼に顔を向けた。
「今この基地に暗闇大使がおられぬというのは本当か?」
「そのようですね」
 彼はそれに答えた。
「どうやら松坂におられるようです」
「そうか」
 彼はそれを聞いた後で頷いた。
「あの地に防衛線でも築いておられるのかな」
「詳しいことはわかりませんが」
 彼もまだそこまでは聞いてはいなかった。
「おそらくそうではないでしょうか」
 だがそれ位の予想はつけることはできる。そしてそれは当たっていた。
「ならば我等もそこに行くことにるかもな」
 アメンバロイドがここで入って来た。
「そこでライダー達を食い止めるということも可能だからな」
「そうですね。伊勢に入る前に彼等を倒せることができればそれでよし。ただ」
「ただ、どうした?ドクガロイド」
「いえ」
 彼はジゴクロイドの問いに言葉を濁した。
「そうそう楽観はできないだろうな、と思いまして」
「確かにな」
 ここで前から声がした。
「今は決戦の時だ。ほんの少しの油断が命取りとなるだろう」
 そこには三影がいた。彼は基地の入口の前で立っていた。
「ライダー達は手強い。奴等に勝つ為には少しでも力が必要だというのが首領の御考えだ」
 彼は同志達に対して言った。
「そして今貴様等の力が必要なのだ。いいわ」
「無論」
 ヤマアラシロイドだけではない。他の者達もそれに答えた。
 ニヤリと笑う。三影もそれに対して不敵な笑みで返す。
「わかっているな。ならばいい」
 そして同志達に対してまた言った。
「入ろう。首領がお待ちだ」
「うむ」
 そして彼等は中に入った。
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