戦士達の集結
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がな」
「ムッ」
ゼクロスは彼と向かい合った。だが彼は攻撃を仕掛けては来なかった。構えもとってはいない。
「どういうつもりだ」
「これでわかるだろう」
暗闇大使は構えをとっていないことでそれを示した。
「今は貴様等と戦うつもりはないということだ」
「どういうことだ」
「まあそうつっかかるな。わしとて戦いは心得ている」
そう言いながら怪人達に顔を向けた。
「今は下がるがいい。よいな」
「しかし」
だが彼等はそれに抵抗を示す。大使はそんな彼等に対して言った。
「同志達よ」
その時目が怪しく光った。
「偉大なる我等が首領の御命令である。それ以上は言わぬぞ」
「首領の」
「そうだ。わかったな」
「はい」
彼等は頭を下げた。そして変身を解いた。
「先に行くがいい。ここはわしに任せよ」
「ハッ」
怪人達は姿を消した。そして大使と戦闘員だけが残った。その戦闘員達も暗闇大使の側に来た。
「さてライダー達よ」
彼はライダー達と正対した。
「よくぞここまで来た。この伊勢までな」
「伊勢か」
「そうだ。ここに我等の本拠地があることは既に知っているな」
「無論、だからこそ来たのだ」
「貴様等を倒す為にな」
「威勢がいい。やはりこうではなくてはな」
暗闇大使は余裕に満ちた笑いを発した。
「面白くとも何ともないわ」
「戯れ言はいい。どういうつもりだ」
「どういうつもりか?」
大使はライダー達のその言葉にもまだ笑っていた。
「それは貴様等が一番わかっていることであろう」
「我々をからかうのもそれまでにしておけ。貴様が腹に一物あるのはもうわかっている」
「買い被ってくれるな、また」
「バダンの大幹部、それがどういったものか俺達がわからないとでも思うか」
ライダー達はそう反論した。
「ましてや貴様はあの地獄大使の従兄弟、そう簡単に言葉を信じられはせん」
「ダモンのか。かってはそれが怒りの源であったな」
彼はその名を聞き目を細めた。
「だが今では懐かしい。我が半身であった」
そしてライダー達を睨みつけた。その目はもう笑っていなかった。
「半身の仇はとらねばならぬな。だがそれは今ではない」
「まだ言うか」
「フン」
大使はここで彼等を鼻で笑った。
「機が来ておらぬからな。ライダー達よ、松坂に来い」
「松坂」
「そうだ、わしはそこで待っている。バダンの同志達と共にな」
これは事実上の宣戦布告であった。
「そこで貴様等を倒してくれよう。さあ、来るのか来ないのか」
「言うまでもない」
ライダー達の返答は決まっていた。
「言われずとも来てやる。暗闇大使」
ここで彼の名を呼んだ。
「松坂が貴様の最後の地になる。覚悟していろ」
「その言葉、貴様等に返らねば
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