暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
戦士達の集結
[17/18]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
がな」
「ムッ」
 ゼクロスは彼と向かい合った。だが彼は攻撃を仕掛けては来なかった。構えもとってはいない。
「どういうつもりだ」
「これでわかるだろう」
 暗闇大使は構えをとっていないことでそれを示した。
「今は貴様等と戦うつもりはないということだ」
「どういうことだ」
「まあそうつっかかるな。わしとて戦いは心得ている」
 そう言いながら怪人達に顔を向けた。
「今は下がるがいい。よいな」
「しかし」
 だが彼等はそれに抵抗を示す。大使はそんな彼等に対して言った。
「同志達よ」
 その時目が怪しく光った。
「偉大なる我等が首領の御命令である。それ以上は言わぬぞ」
「首領の」
「そうだ。わかったな」
「はい」
 彼等は頭を下げた。そして変身を解いた。
「先に行くがいい。ここはわしに任せよ」
「ハッ」
 怪人達は姿を消した。そして大使と戦闘員だけが残った。その戦闘員達も暗闇大使の側に来た。
「さてライダー達よ」
 彼はライダー達と正対した。
「よくぞここまで来た。この伊勢までな」
「伊勢か」
「そうだ。ここに我等の本拠地があることは既に知っているな」
「無論、だからこそ来たのだ」
「貴様等を倒す為にな」
「威勢がいい。やはりこうではなくてはな」
 暗闇大使は余裕に満ちた笑いを発した。
「面白くとも何ともないわ」
「戯れ言はいい。どういうつもりだ」
「どういうつもりか?」
 大使はライダー達のその言葉にもまだ笑っていた。
「それは貴様等が一番わかっていることであろう」
「我々をからかうのもそれまでにしておけ。貴様が腹に一物あるのはもうわかっている」
「買い被ってくれるな、また」
「バダンの大幹部、それがどういったものか俺達がわからないとでも思うか」
 ライダー達はそう反論した。
「ましてや貴様はあの地獄大使の従兄弟、そう簡単に言葉を信じられはせん」
「ダモンのか。かってはそれが怒りの源であったな」
 彼はその名を聞き目を細めた。
「だが今では懐かしい。我が半身であった」
 そしてライダー達を睨みつけた。その目はもう笑っていなかった。
「半身の仇はとらねばならぬな。だがそれは今ではない」
「まだ言うか」
「フン」
 大使はここで彼等を鼻で笑った。
「機が来ておらぬからな。ライダー達よ、松坂に来い」
「松坂」
「そうだ、わしはそこで待っている。バダンの同志達と共にな」
 これは事実上の宣戦布告であった。
「そこで貴様等を倒してくれよう。さあ、来るのか来ないのか」
「言うまでもない」
 ライダー達の返答は決まっていた。
「言われずとも来てやる。暗闇大使」
 ここで彼の名を呼んだ。
「松坂が貴様の最後の地になる。覚悟していろ」
「その言葉、貴様等に返らねば
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ