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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
嵐の前
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ークが外れるとは考えにくいな」
「はい」
 戦闘員は答えた。
「今ライダー達は何処で動いているか」
 暗闇大使は他の戦闘員達に問うた。
「ハッ」
 右に控えていた戦闘員が敬礼した。そして答えた。
「関東で活動しております。こちらには一人も向かってはおりません」
「どうやら我々の所在は掴んではいないようだな」
「そのようですね」
「我々の基地が関東にあると思っているのだろうか」
 彼は話を聞きながら考え込んだ。
「そうではないでしょうか。実際に今までの組織は日本においては関東を狙うことが多かったですから」
「ふむ」
 大使は戦闘員の言葉を受け考え込んだ。
「ならば問題はないが」
「ただ関東に置いてある我等の支部を狙う可能性があります」
「それはあるな。奴等に関東の支部を叩かれては後々の作戦に支障が出る」
「ではやはり兵を向けますか」
「うむ。それもライダーがあれだけいるのだ。かなりの兵力を向けなくてはなるまい」
 そこで彼は後ろを見た。そこには影達がいた。
「いけるか」
「何時でも」
 影達は答えた。そしてすぐにその場から消え去った。
「流石だな。動きが速い」
「時空破断システムはどうしますか」
 戦闘員の一人が尋ねた。
「あれか」
「はい、ライダー達を倒すにはやはりあれがないと苦しいと思うのですが」
「今はいい」
 だが彼はそれを引っ込めた。
「あれはまだ調整段階だ。それに今使うのは得策ではない」
「何故でしょうか」
「あれは決戦の時に使う。今の戦いはほんの前哨戦だ。あの者達にも伝えておけ」
 そう言いながら戦闘員達を見渡した。
「今は無理をするな、と。何かあったらすぐに退くように、とな」
「わかりました」
 戦闘員達はそれに頷いた。
「では我々もすぐに向かいましょう」
「うむ、頼んだぞ」
 暗闇大使はそれを受けて言った。戦闘員達に一部がそれを受けてそこから姿を消していった。
 大使はそれを見送りながら顔をモニターに移した。
「ところであの男はどうしている」
「三影様ですか」
「そうだ」
 戦闘員に答えた。
「あの戦い以後どうやら自室に篭っているかトレーニングに励んでいるかのどちらかのようだが」
「はい」
 戦闘員の一人が答えた。
「今のところはそのようです。ですが何やら考えておられるようです」
「何やら、か」
「はい。お伺いになられますか?」
「いや」
 だが大使はそれには首を横に振った。
「今は一人にしておけ。答えはおのずと出るだろう」
「ハッ」
「あの者にはわかっている筈だ。今後己が何をするべきか、をな」
「何をするべきか、ですか」
「そうだ、それは既に答えが出ている。ならばそれに向けて動くだけだ。今はその時ではないということだ」
「機
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