第174話
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し、その背後に立っていた麻生と制理に目を向ける。
「ま、まさか、あなた達もそんなくだらない議論に参加して?」
「あたしはこの馬鹿どもを黙らせようとしただけです!!
何であたしまで引っ張られなくちゃならないんですか!?」
こめかみから血管を浮かばせて制理は叫び返す。
とはいうものの、親船が上条達のクラスに踏み込んだ時、制理は土御門にヘッドロックをかけつつ青髪ピアスを蹴り倒し、上条当麻に硬いおでこを叩きつけている所だったのだ。
「どちらかと言うと、俺は喧嘩を止めようとしたんだけどな。」
三馬鹿と一緒の扱いを受け、少し不機嫌になりながらも呟く。
実際、麻生は彼らの喧嘩を他のクラスメイトより近くで見ていた。
騒ぎが大きくなり、制理の為を思いと気まぐれでケンカを止めようと、中心となって暴れている制理の肩に手を置いた時、親船が教室に入ってきて、麻生も同じように暴れていると思われ教室にまで連行された。
何度説明しようが、言い訳と捉えられてしまい今に至る。
やっぱり、面倒な事に関わるべきではなかった、と激しく後悔した。
「にゃー。
ひんにゅー白ウサギばんざーい。」
その言葉に黙っていなかったのは青髪ピアスだ。
「こっ、この野郎は何でもペタペタにしやがって!!
っつかお前はバニーさんには興味なくて、とにかくロリなら何でもええんやろうが!!」
「それが真実なんだにゃー、青髪ピアス。
この偉大なるロリの前には、バニーガールだの新体操だのレオタードだのスクール水着だの、そういった小さな小さな衣服の属性など消し飛ばされてしまうんだぜい。
つまり結論を言うとだな、ロリは何を着せても似合うのだからバニーガールだってロリが最強という事だにゃーっ!!」
「テメェ!!
やっぱりバニーガールの話じゃなくなってんじゃねぇか!!」
腕まくりをして第二ラウンドを開始する三馬鹿を見て、逆三角眼鏡で堅いスーツの女教師・親船素甘は椅子ごと後ろにひっくり返ったまま懐から取り出したホイッスルを吹く。
ピピーッ!!という甲高い号令と共に、職員室の奥から生徒指導のゴリラ教師、災誤センセイがのしのしと接近してきた。
結局、麻生達は放課後に体育館裏の草むしりをしろと命じられた。
日当たりの悪いジメジメとした空間なのに、雑草は妙に元気に育ちまくっていた。
一面の緑色は、その膨大な量を見ただけで作業をする気が失せるし、普段誰も通らないような場所だがら綺麗にしても意味ないんじゃね?という空気で辺り一帯が満たされてしまっている。
だが、それにも増して上条当麻のやる気をゴリゴリと削っているのは。
「つっ、土御門と青髪ピアスめ・・・雲隠れしやがったな。」
現場に立っているのは、草むしりを命令され
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