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リリカルってなんですか?
無印編
第二十話 裏 後 (クロノ、レイジングハート、リンディ、なのは)
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動的に発動するように設定する。そうすれば、無理することなく、このジュエルシードが組み込まれたレイジングハートを十全に使えるはずだ。

 そして、その結果は、いうまでもなく木の葉のように落下していくクロノの姿が証明している。

 過去の敗北を乗り越え、レイジングハートは、マスターに勝利を捧げられたことに満足していた。



  ◇  ◇  ◇



 リンディ・ハラオウンは、あまりの事態に頭を抱えて悩んでいた。

 今、この場に集まっているのは、リンディ、クロノ、エイミィの三人だ。管制塔の中でもトップレベルの人間が集まっているといっても言い。会議に近い形でテーブルを囲んでいる理由は、言うまでもなくSSSランクの魔力を発動させたなのはについてだ。

 その被害者といってもいいクロノは先ほど、目を覚まし、こうしてなのはの処遇を決める会議に出席していた。

「それで、クロノ。調子はどう?」

 あれほどの砲撃を喰らったのだ。非殺傷設定であるといっても、多少の弊害は残っているはずだ。その程度によってもなのはの処遇は変わる。なぜなら、クロノはこのアースラの切り札なのだ。クロノの不参加はアースラの戦力に影を落とすことは必死だった。

 リンディの問いにクロノは案の定、暗い顔をして答えた。

「すいません、艦長。どうやらリンカーコアの方にダメージがいったようで、二、三日は魔法が使えないようです」

「そう」

 それは軽いといえば、軽いのかもしれない。SSSランクの魔力を持つ魔導師の魔力砲だ。リンカーコアが潰れてもおかしくはないはずだ。それを考えると、もしかするとなのはは、手加減したのかもしれないとリンディは思った。

「それで、彼女の魔力が上昇した原因は分かったの? エイミィ」

 クロノの調子を確認した後は、エイミィに聞く。彼女の魔力は異常だ。一日であれほど魔力が上がるはずがない。隠していた、という可能性もあるが、終わった後の勝利に浮かれる様子から考えて、もしも使えるのなら、昨日の段階で使っていたはずだ。それが今日になって初めてお披露目したとあれば、何か別の原因を考えるのが普通だ。もっとも、この場合、非常に限られているが。

 案の定、その予想が当たっていたのか、クロノに続いて少し暗い顔をしてエイミィが口を開く。

「はい、先ほど技術部から。やはり、原因はジュエルシード。それが彼女のデバイス、レイジングハートに組み込まれていました」

 予測していたとはリンディは驚いた。ジュエルシードが使われているというところまでは予測していた。だが、それはあくまでもなのはの身体に作用するような形だと思っていたのだ。それが、デバイスに組み込むとは。しかも、デバイスに組み込むとなれば、デバイスに関する知識も必要な
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