無印編
第二十話 前
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「いや、大丈夫だ」
僕たちはどうしても学校という場所に行っている以上、その場所に拘束されてしまう。それを言うと、恭也さんや忍さんは、大学があるはずなのだが、大丈夫なのだろうか? しかし、前世の頃の記憶を辿ってみても大学とは強制的に勉強させる場所ではなくする場所だ。出欠も自分の責任。授業も選択だ。下手をすると授業に出なくても代返などで何とかなる。
もっとも、恭也さんたちの性格から考えるに、きちんとしていることは間違いないだろうが。
それはともかく、今日は時空管理局の人達との話し合いだ。本当なら事情を知っている高町家の皆さん、僕の家族も来る必要があったのだが、さすがに仕事や家事、子育てがあるため出席が不可能だった。そのため、恭也さんに一任している。それは僕の家の責任についても同じだ。それは昨夜、電話でお互いに確認した。
最初、蔵元家代表は僕でも大丈夫、みたいな話になりかけていたのだが、小学生という身分で一任するのは相手を軽んじているという風に見られなくもないので、僕も口は出していいことにはなっているが、最終決定は恭也さんが握ることになった。
忍さん、ノエルさんは月村家代表だ。事情も知っている上にジュエルシードを一個だけとは所持しているのだからこの話し合いにも参加する意義がある。
そして、アルフさんはアリシアちゃん―――フェイトちゃんの代わりだ。記憶を失って、母さんを本物の母さんと思っているアリシアちゃんに代わって事情聴取を受けに来たのだ。
これが今回の話し合いの面々だった。やがて、昨日、こちらと決めた時間になって、バリアジャケットと同じ黒いシャツと黒いジーパンに身を包んだクロノさんが公園に姿を現した。しかし、名は体をあらわすというが、クロノさんは黒が好きなのだろうか。
「お集まりいただき、ありがとうございます。では、早速行きましょうか」
クロノさんの案内に従って、僕たちは再びアースラへと案内された。クロノさんの案内で、昨日と同様に威圧感のある廊下を渡った後、やはり昨日と同じ部屋に通された。しかも、部屋の内装も変わることはなかった。さくら吹雪が舞い、純日本風のような部屋。お茶会を行うような部屋から変化はなかった。
その部屋の中心に座っているのは、ライトグリーンの髪の毛をポニーテールにしたこのアースラと呼ばれる船の艦長―――リンディさんだった。その隣には管制塔のオペレータだったエイミィさんが分厚い資料を持って座っており、さらにその奥には、ハニーブロンドの人間形態のユーノくんが座っていた。
「あら、皆さん。ようこそ、アースラへ。どうぞ、お座りください」
僕たちはリンディさんの勧めに従って用意された座布団に座った。
「ああ、申し訳ない。使い魔の……」
「アルフ
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