第34話 時の庭園の決戦
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ぞ」
「甲児さん……でも、あんまり甲児さんに慰められたくないんですけど」
世の中には余計な一言と言うのが存在している。ユーノが言い放った一言が正にそれであった。
その一言が甲児の逆鱗に触れ、甲児を激情させる要因となってしまった。
完全に切れた甲児はユーノの首根っこと腰を掴み上げて関節技を決めた。
見るからにこれは【アルゼンチンバックブリーカー】であった。
「てめぇ、折角人が同情してやってんのにその態度はなんだ! 生意気にも程があるぞゴラァ!」
「いだだだだぁっ! 痛いですよぉ甲児さぁん! 関節決まっちゃってますからぁぁぁ!」
幾らもがこうが9歳の少年が16歳の青少年に力で勝てる筈がなく、ただただ甲児の気が晴れるまでこのままと言う事になった。
***
プレシア・テスタロッサの前には総勢15個のジュエルシードが浮かんでいた。本来は21個ある筈のジュエルシード。
その内、6個は無残にも砕かれてしまいこの世から姿を消してしまった。
「無能な人形のせいで貴重な6個が失われてしまったわね…でも、これだけでも充分出来る筈」
そう言いながら、プレシアはふと、視線をジュエルシードから別の方向に向けた。丁度右の方向。其処には一つの小さなカプセルがあり、その中には一人の少女が浮かんでいた。金色の髪をした…フェイトに良く似た少女であった。
「待っててね、アリシア…もうすぐ貴方を元に戻してあげるから…」
酔いしれるような目線でその少女を見つめるプレシア。その視線と顔からして明らかに正気とは思えない。
「このジュエルシードを使って、私は行く…神秘の都【アルハザード】へ…」
その時、突如激しい振動が起こり出した。その振動の余りよろけだす。
「こんな時に…まさか、管理局?」
不安に想い外の映像を映し出す。其処にあったのはプレシアの予想とは全く違った者達が居た。一面不気味な姿をした機械の怪物達が其処に居る。
Dr.ヘルの機械獣軍団である。
「あれは…確か機械獣とか言う機械の怪物達…まさか此処を落とすつもりで?」
そう確信した後、プレシアの口元に歪な笑みが浮かび上がった。持っていた杖の穂先が光り輝きだす。
その頃、外ではバードス島の突撃により時の庭園の結界を崩壊させたDr.ヘルの軍勢は総攻撃を始めようとしていた。
「素晴らしいですよDr.ヘル! バードス島の突撃により堅牢を誇った時の庭園の魔力結界は崩壊し、裸同然となっております!」
「うむ、直ちに機械獣軍団を用いて時の庭園を制圧、その後にジュエルシードを回収するのだ! その為にもお前達専用の機械獣を用意したのだ。しっかりと働くのだぞ」
邪悪に満ちたDr.ヘルの前
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