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スーパーヒーロー戦記
第34話 時の庭園の決戦
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? 今日のリンディさんは実に言い笑顔で笑うねぇ。思わずシャッターを切っちゃったよ」
「あら、こんな叔母さんを撮っても仕方ないんじゃない?」
「嫌、おばさんって…」

 隼人は困惑した。目の前に居るリンディはまだ20代って言っても通用しそうな程の若く美しい顔や肌の持ち主だ。それを叔母さんなどと言い張ったら世の奥様方はかなり嫉妬する事間違いなしである。

「しっかしクロノ君も羨ましいねぇ。こんな別嬪さんが母親だなんて。俺嫉妬しちまいそう」
「おいおい…」

 その発言が冗談半分だという事は本郷には明らかに分かった。一文字は普段からジョークと笑いを絶やさない好青年だ。自分とは対照的な存在とも言える。
 案外、一文字の方がタフなのかもしれない。同じ改造人間なのに…

「そうだ! フェイトちゃん達が時の庭園に帰る前に皆で何かパァッとやろうよ!」
「え? でも良いよ。何か迷惑そうだし…」
「良いねぇ、ついでに平和になった記念って事で皆で馬鹿騒ぎするのも悪くねぇ」

 皆ノリノリであった。まだ敵が完全に居なくなった訳ではないが。とりあえず大きな山が片付いた。それだけでも十分祝う気持ちになれる。

「ねぇ、フェイト。折角だし皆でパァッと騒ごうよ。良い思い出にもなるよ」
「そっか…そうだよね」

 アルフの言う通りでもあった。今生の別れではないとしてもせめて思い出作りはしたい。そう思えた。

「艦長、言われた通り資料を持ってきました…って、皆さん何時の間に!」
「あ、ユーノ君!」

 今まで何処に行っていたのか分からなかったユーノだったが、どうやら一人アースラに取り残されていたようだ。かなり不憫な事でもある。

「よ、久しぶりだなぁユーノ。その様子だとかなり暇だったみたいだな」
「言わないで下さいよ甲児さん。レーダーも転移魔法も仕えなくて出来る事と言ったらプレシア・テスタロッサについての調査だけでしたからねぇ」
「母さんの?」

 その言葉にフェイトは反応した。かと思うとユーノもまたフェイト達を見て驚いた顔をする。

「あれ? 何で君達が此処に?」
「彼女達は今まで僕達に協力してくれたからね。その労いも込めて呼んだのさ」
「あぁ、成る程…って、君も誰?」

 最早一から言うのは面倒なので仕方なく説明する事になった。一通り説明し終えた時、ユーノは自分がかなり忘れられていた事を知り愕然とする。

「だ、大丈夫だよユーノ君。私ちゃんと覚えてたからね」
「ハハハッ、有難うなのは…でも今はなのはのそんな優しい心が凄く痛く感じるよ…」

 乾いた笑いを浮かべるユーノ。相等辛いのだろう。まぁ、分からない訳ではないが彼もまた悲しい男と言う事になるのだろう。

「ユーノ、お前の気持ち…俺は痛い程良く分かる
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