第34話 時の庭園の決戦
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本部に戻ってきたなのはとフェイト、その二人の前には警備隊のメンバーの他に本郷、一文字、そして甲児が揃っていた。
「よっ、二人共元気そうだな」
「甲児さんの方こそ、もう大丈夫なんですか?」
「あぁ、俺もマジンガーもまだ動ける。だけどゲッターは暫くは無理だな。変形機構やウィング、果てはゲッタービーム発射口までぶっ壊されちまって、今分解修理中らしい」
甲児が項垂れながら言う。以前恐竜帝国との最終決戦の際にゲッターは深手を負ってしまいそのまま早乙女研究所へ搬送されたのだ。幸い三人の怪我は軽いようで三人とも元気である。が、残念ながら此処には来られないようだった。
「そうだったんですか、最後に一目会えればと思ったんですけど」
「あぁ、そっか…」
フェイトのその言葉を聴き、甲児も何処かしんみりとなった面持ちになった。ジュエルシードを全て集めた以上、もう地球に居る必要はなくなった。
後はフェイトは時の庭園に帰るだけとなったのだ。
あの鬼の様なプレシアもジュエルシードを全て集めたのだからきっと笑顔になってくれるだろう。そう信じているのだ。
その為、此処に居るメンバーは彼女とアルフの見送りに来たような物だったのだ。
「しっかし、フェイトちゃんと一緒に戦った日々も長いようで短かったなぁ〜、俺何だか寂しく感じちまうよぉ」
「一文字、その言葉を言うと親父臭いぞ」
頷きながら呟く一文字に本郷が笑って言った。その途端に回りからドッと笑い声が響き渡った。すると、モニターが突如映りだす。映りだしたモニターにはアースラ艦長のリンディが映っていた。
「これで全員揃ってるかしら? これから転移を行います。なるべく一塊になってて下さいね」
言われた通りメンバー全員が一箇所に集まる。するとそんな彼等を突如眩い閃光が包み込む。視界が一瞬ホワイトアウトしていく。
そして、視界が回復した時、其処には今までのウルトラ警備隊の場所ではなく、アースラのブリッジが目の前に広がっていた。
此処に戻って来るのも実に久しぶりである。
「お久しぶりですね。皆様……と、言っても全員じゃ……なかったのね」
渋り顔でリンディは言う。かつて居たガーディアンズのメンバーもかなり減ってしまっていた。
ハヤタ、ダン、ゲッターチーム。心強い仲間がその中には居なかった。
「……だけどさぁ、闘いは終わったんだぜ。それにハヤタやダンも死んだ訳じゃないし、ゲッターチームも皆元気だ! 何も悲しむ事ないじゃねぇか!」
場を無理やり盛り上げようと甲児が話題を変える。それを聞いた場の一同が無理やりにも笑みを浮かべた。彼の言う通りだ。ジュエルシードは全て集まり地球全体を覆っていたレーダー妨害は消え去った。となればフェイトがこれ以上地球に留まっ
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