§13 東西奔走イタリア紀行
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えてるじゃないですか。しっかしホント、強行日程みたいな無理ありすぎる日程ですね」
マスター、と言いかけて慌てて訂正するエルだが、三人の耳はこういう時に限って恐ろしい精度を発揮する。
「マスってなんだよマスって!? 黎斗、てめーまさかマスターとか呼ばせて悦に浸ってるんじゃねェだろうな!?」
「お前だけは俺たちの仲間だと思っていたのに。紫髪の美少女のマスター気取りかよ!! この裏切り者!!」
「天誅だ!!」
「ちょっと待て三人とも!! マスだけでマスターって決めつけるなよ。もしかしたら鱒が食べたかったのかもしれないだろ!!」
悦には浸っていないがマスター呼びされているのは事実。ここでバレたら学校生活が大惨事になりかねない。助けを求めてエルを見るが、三人の剣幕に彼女も口を挟めないようだ。オロオロとするばかり。助けが当てにならないことを悟った黎斗は、最終手段を選択した。
「だー、朝ごはんいくぞ!!」
強引に誤魔化す。朝食を食べてしまえば、少しは三人も落ち着くだろう。そんな希望を胸に秘め、黎斗は中央街へ走り出す。彼と彼を追いかける三人を、エルが苦笑いしながら歩いて追った。
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