暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス〜黒き守護者〜
授業サボってレッツバトル!
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 翌日、私が教室に着くと、そこにはいるべきはずの人間がいなかった。

「布仏、風宮はどうした?」
「いえ。今日は見てませんよ〜」

 しかし、こいつの間延びした言い方は治らんか? 姉を見習ってもらいたいものだ。

「珍しいな。アイツは礼儀はわきまえているから休むときは連絡の一つぐらいは寄越すのだが……」

 呟きながら出席簿に無断欠席の印を入れた。
 確か、この次は山田先生の授業だ。その間に探しに行くか。





 ■■■





 捜し者はすぐに見つかった。
 それもそのはず、何故か居所を知っていた篠ノ之が教えてくれたからだ。だが、一つだけ問題があった。
 現在、各国ではIS学園のセキュリティーを掻い潜れる存在としてあの篠ノ之束(バカ)同様指名手配中のシヴァが何故かトレーニング施設で風宮に向けてあらゆる方向からマシンガンをを撃っているからだ。
 それが徐々に当たっていき、風宮が着ているジャージが汚れていく。

『ねぇ、さすがに360度は違うと思うんだけど………』
「何言ってんだ。アイツに勝つにはそれをすべて斬るか弾くか躱さないと勝てない。むしろこれだけでも足りないくらいだ」
『ああ、うん。だからってこんなに遅くまでやる必要はないと思うのよ。普通に授業でも―――』
「何言ってんだ。いくら初心者が多いからってあんな温いこと―――今は無理だ」

 ………? 今は? どういうことだ?
 風宮は無理をすることはあるが基本的には真面目で授業を受ける。例えそれが自分のレベルに合っていないとわかっていても不平一つ漏らさずにやる男だ。
 その男が授業をサボってまでここまでするのは―――やはり昨日の敵が原因か?

『………どうでもいいけど、ブリュンヒルデがいるわよ』
「ならちょうどいいな。先生、俺と生身で戦ってくれませんか?」

 ………そこは大抵の生徒は驚くのだがな。
 そう思いながら私は―――出席簿を投げた。
 だがそれを何の苦もなく片手で掴む。自分の力を決して過信しているわけではないが、私は一夏を守るためにISの世界に身を投じ、それ以前にも鍛えてきた。だからそれなりの人間には勝てるつもりだ。当然、さっきの出席簿も授業をサボった制裁もあって投げたのだが、風宮は難なくキャッチした。

「……いいだろう。ただし、壁を吹き飛ばす武器は使用するな」
「わかりました」

 私は着替えるために一度寮監室に戻り、ジャージに着替えて再びそこに戻ってきた。途中に轡木さんが見えた気がしたが、気のせいだろう。

『―――始め!』

 シヴァの合図に私は接近しようとするが―――

 ―――パンッ

 それは叶わなかった。いや、風宮の方が早かった。
 そこから放たれる猛攻は私は防ぐの
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