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真似と開閉と世界旅行
狼の本性〜
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死ねェェェーーーーッ!!」

金切り声でクラディールが絶叫する。・・・その瞬間、何かがクラディールを吹き飛ばした。

「な・・・ど・・・!?」


「・・・間に合った・・・間に合ったよ・・・神様・・・間に合った・・・」

その場に現れたのは・・・アスナだった。

「生きてる・・・生きてるよねキリト君・・・」

「・・・ああ・・・生きてるよ・・・」

そしてアスナはすぐに辺りを見渡す。

「サキ・・・!サキはどこ・・・!?」

「お姉・・・ちゃん・・・」

「・・・っ!!」


アスナはわたしを見て、息を呑んだ。そして細剣を構え直し、わたしの前を横切って歩き出す。

「・・・!」

一瞬見えたアスナの目は・・・完全にキレていた。

「あ、アスナ様・・・ど、どうしてここに・・・い、いや、これは・・・」

ヒュオン!


「ぶぁっ!!」


・・・クラディールの言葉に耳を貸さず、アスナの突きが口を切り裂いた。オレンジにいくら攻撃してもアスナが犯罪者になることは、ない。


「このアマァ・・・調子に乗りやがって・・・ケッ、ちょうどいいや、どうせオメェもすぐにやってやろうと・・・」

だが、それすらもアスナは無視してすぐに突撃する。クラディールは防ごうとするが・・・相手が悪すぎた。

「ぬぁっ!くぁぁっ!!」

あっという間に危険域に突入。するとクラディールは剣を投げ出し、命乞いを始めた。

「わ、分かった!!わかったよ!!俺が悪・・・ぐぁ!?」

アスナが更に一撃、クラディールが転がる。

「お姉ちゃん・・・?」

お姉ちゃんは・・・クラディールを殺す気でいる。だってさっき見たその瞳には、殺意しかなかったのだから。

「お姉ちゃん!止めて!」

「も・・・もうギルドは辞める!あんたらの前にも二度と現れねぇよ!!だから・・・!」

アスナは細剣を逆手に持ち、クラディールの脳天に狙いを定める。

「だめ!お姉ちゃん!!」

アスナを、アスナを人殺しにさせたくない・・・!

「ひぃぃぃぃっ!死に、死にたくねぇーーーっ!!」

「・・・」

アスナは何も答えず、その刀身を・・・

「お姉ちゃぁぁぁぁぁん!!!」

「・・・っ、さ・・・き・・・?」

アスナの動きが止まった・・・瞬間だった。


「ッヒャアアア!!」

ギャリイン!

「あっ・・・!?」

クラディールがいつの間にか握り直していた剣でアスナの細剣を弾き飛ばした。

「アアアア甘ぇーーーーんだよ副団長様アアアア!!」


キリトは麻痺が解除されたのか走り出す。間に合う・・・?


ズパァァン!!

「「「・・・え?」」」

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