狼の本性〜
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「そんなことしたら、俺がギルメン全員とサキに呪い殺されちゃうよ」
「呪いじゃなくて実力行使だけどね」
「お前も十分怖いよ、咲・・・」
俺とアスナはギルド本部でお留守番・・・と言う訳だ。さてと・・・のんびりしますか・・・
早貴〜
さて、待ち合わせ場所にいたのはゴドフリーと・・・
「え・・・」
「・・・どういうことだ」
そう、ゴドフリーの隣には・・・クラディールの姿があった。
「ウム。君らの間の事情は承知している。だがこれからは同じギルドの仲間、ここらで過去の争いは水に流してはどうかと思ってな!」
・・・流れればいいんだけどね・・・
「・・・」
何とも言えない空気に場が支配され・・・かけた時、クラディールが頭を下げた。
「先日は・・・ご迷惑をおかけしまして・・・二度と無礼な真似はしませんので・・・ゆるしていただきたい・・・」
「あ・・・ああ・・・」
「わ、わたしも・・・ごめんなさい・・・」
つい、反射的に謝ってしまう。正直不気味で・・・怖い。
「よしよし、これで一件落着だな!!」
ゴドフリーが笑いながらそう言う。
「(リパル・・・どう思う?)」
『さ、さぁ・・・オイラにもよく分からないッス・・・』
リパルもかなり困惑しているようだった。そして出発しようとした時・・・
「・・・待て、今日の訓練は限りなく実戦に近い形式で行う。危機対処能力も見たいので、諸君らの結晶アイテムを全て預からせてもらう」
「・・・転移結晶もか?」
当然、と言わんばかりに頷く。転移結晶は大事な生命線でもあるのに・・・そもそも結晶アイテムの使用も対処能力に入るのでは?・・・そう思ったが、クラディールがすぐに渡したので、わたし達も渋々渡す。
『なんか・・・無茶苦茶ッスね・・・』
「(昭和型の人だよね・・・嫌いじゃないけどねぇ・・・)」
それも時と場合によると思う。理想としては昭和の人みたいに厳しく、平成の人みたいに柔軟な考え・・・は幾らなんでも求めすぎか。
「ウム、よし。では出発」
ここの迷宮区は殆ど荒野で、丁度崖下のような場所に入る。
「よし、ここで一時休憩!」
ゴドフリーから包みを渡され、昼食になる。中には質素な固焼きパンと水の瓶。
「・・・はぁ」
わたしはスカートを上手く持って座る。水を飲もうと瓶を口に運び・・・ふとクラディールが目に入った。
「(・・・なに?この悪寒・・・)」
クラディールの視線、目付き。そして
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ