フェアリー・ダンス編
世界樹攻略編
総力結集――神に挑む戦士達
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
を尽く。
だがレコンは、待って、と腕を掴んだ。驚いて振り向くと、緊張に震えた、しかし、何時になく真剣な表情で言った。
「リーファちゃん……、僕、よく解んないんだけど、これ、大事なことなんだよね?」
「―――そうだよ。多分、ゲームじゃないのよ、今だけは」
レコンは頷くと、リーファの前へ出て言った。
「……あのスプリガンにはとても敵わないけど……ガーディアンは僕がなんとかしてみるよ」
言うないなや、レコンは飛び出していき、ガーディアンのタゲをとる。
迫り来る巨剣を危なっかしく回避し、ヒールが届く度に増えるガーディアン達の標的をを一手に引き受ける。
「……レコン……」
だが、それはいつまでも続くわけではない。剣尖のひとつがレコンを捉え、レコンは大きく体勢を崩す。
「レコン、もういいよ!外へ逃げて!」
だが、レコンはちらりとこちらを見て笑った。
――次の瞬間、轟音が鳴り響き、ガーディアンと爆心地のレコンが消滅した。
_____________________________________
Side セラ
レコンの自爆魔法により下のガーディアン達は大分片付いた。
キリトと背中合わせに戦いながらちらりと視界端の時計を確認する。
あと、もう少し―――
「うおおおおおおお!!」
キリトが絶叫し、さらにスピードをあげて突き進む。
ガーディアンの一部が動きを止め、魔法の矢を放ってくる。
「くっ………」
私もここまでは1人で行けたが、この矢にやられた。
懸命にそれらを弾くが、何本かが刺さり、減速する。
その時、世界樹が鳴動した。
根本から響くプレイヤー達の叫び声、古代級武器や防具に身を包み、突き進むシルフとケットシーの連合部隊。
「すまない。遅くなった!」
シルフ領主のサクヤが声をあげる。セラは突撃する両種族の戦士達と入れ替わりにその場に駆けつける。
「ごめんネー、レプラコーンの鍛冶匠合を総動員して準備を整えるのにさっきまでかかっちゃんだヨ〜。スプリガンの彼から預かった分も合わせて、うちもシルフの金庫もすっからかんだヨ!」
「……つまり、ここで全滅した両種族は破産、と?」
「だな(ヨ!)」
呆れを通り越してもやは爽快だ。ここまでさせた彼はいやはや……どれほどの器なのか。
「さて、我々も行こう!」
サクヤの号令でリーファと頷き合い、先頭のキリトの方を見る。アリシャが高く右手を上ゲ、よく通る声で叫んだ。
「ドラグーン隊!ブレス攻撃用ーー意!」
次
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ