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インフィニット・ストラトス〜黒き守護者〜
黒き夜の中で
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―と、

 ―――カキンッ、カキンッ

 遠方からの銃弾がどこかに吹っ飛ぶ。

「どこの国か知らないが、あえて言わせてもらおうか。死にたい?」

 その目は完全に相手を見下しているだろうと言われるだろうが、知るかと一蹴できる。

「悪いが私には妻子がいる。できればこのまま大人しく指示に従ってもらいたいのだが」
「諦めろ」

 俺が放ったのはそれだけ。
 それは「こっちは降伏する気はさらさらなく、家族がそっちを優先しろ」という意味だったのだが、

「しかし、それはできない。何より君が特殊な立ち位置にいるからだ」
「ああ。後ろ盾どーのこーのの問題ね。さっきもクラスメイトに言われた―――が、生憎俺はどこの国にも所属する気はないんでね。だから―――」

 足を上げると同時にその男を踏みつけて意識を奪う。

「―――眠れ」

 そう言ってその男を端に寄せてからその場から離れた。

(……シヴァ。そっちの状況は?)
『祐人を狙ったスナイパーは無力化したわ。でも殺さないとなると難しいわね』
(いくら大義名分とはいえ、死んだら元も子もない。今更善人ぶる気はないが、生きれるなら生かしてやろうと思ってな)
『甘いッスね。まぁ、それも仕方がないって気もしますけど』
(来てたのか、リヴァイア)
『ええ。なにやらおもしろそうなことをしてそうだったので』
(じゃあ頼むわ。殺さないのと周りには気付かれなかったらそれでいい)
『りょーかいッス』

 そしてその晩、俺を―――いや、俺たちを襲ってきた奴らは全員倒した。





 ■■■





―――千冬side

「それで、用とは何だ?」

 私は今、寮監室で山田先生と話をしていた。

「はい。実は―――あの白いISの操縦者と風宮君は無関係じゃないみたいなんです」
「………それは本当か?」
「おそらくですが、あの後私はラファール・リヴァイヴを借りてオルコットさんたちとは別の方向―――海の方に向かった風宮君がいたんですが、白いISの操縦者とはまるで知り合いのように話していたので、一応耳に入れておこうかと。それにあのISはどこの国にも造られていない型でした」

 形状は福音のそれだが、そこも違ったか。じゃあ、一体何だ?
 それに風宮の実力。助けてもらってなんだが、あれは異常すぎる。そして、度々開発される武装。そして、ディアンルグの謎の力。それと『シヴァ』。そろそろ本格的に問い詰めなければ各国がうるさいだろう。それに一夏や箒と違って風宮には後ろ盾はない。そろそろどこかに所属を決めないと―――だが、それをしても無事でいられるかわからない。やはり後ろ盾がなければ厳しい。最悪の場合、やはりというかディアンルグのことや風宮が記憶喪失の理由
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