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リリカルってなんですか?
無印編
第十八話
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かちゃんの僕に対するパーソナルスペースが近づくのも分かる。それに年齢のことも関係しているのだろう。小学三年生、男女の仲を気にするには微妙な年頃だ。お弁当のことだって、女の子同士ならよくやっているのを見る。つまり、友人の延長上なのだ。彼女にとっては。僕は男だけど。

 今は、初めての相手で浮かれているだけなのだろう。二、三日もすればきっと前と同じか、少し距離が縮まった程度で収まるだろうと僕は考えることにした。もっとも、二、三日しても収まらなかったときは別の考えを持たなければいけないが、今は様子見である。

 学校面での変化は、すずかちゃん関連が主である。アリサちゃんが少し不機嫌だったのが気になるが、おそらく急に変わったすずかちゃんに戸惑っているだけだろう。事情を知っている僕でさえ戸惑っているのだから。

 さて、ジュエルシード捜索に関してだが、忍さんとノエルさんが合流した。話では忍さんだけの話だったのだが、戦力強化という面から見て、ノエルさんが随行していた。

 なんでも夜の一族には能力の一部が秀でることが多いらしい。それは、身体能力だったり、魔眼だったり、回復力だったり様々なようだ。その中でも忍さんはどちらかというと知力に能力が現れたらしく、自動人形であるノエルさんも忍さんが僕と同じ年齢の頃に一人で修理したらしい。話によると今では殆ど見ることのできないオーバーテクノロジーが使われているはずなのにすごいを通り越していると思う。

 すずかが中学生ぐらいだったら、すずかに託すんだけどね、と忍さんは笑いながら言う。すずかちゃんは、身体能力に能力が現れている。しかも、月村の一族の中でも忍さんたちは純血の夜の一族でその能力の発現の仕方はかなり高いらしく、すずかちゃんの身体能力は小学生にして並みの成人男性以上の力が出せるらしい。なるほど、ドッジボールのときの異様な力強さはそれが原因だったのか、と思わぬところで納得してしまった。

 忍さんたちの参入に恭也さんは無言で、なのはちゃんはどこか訝しげな視線を向けていた。魔法のことは秘密なのに急に一緒にジュエルシードを探す、といわれてもさすがに無理なのだからこれから慣れていけばいいと思う。

 なのはちゃんには、夜の一族のことは伏せて、魔法のような能力を使える組織の人たちと説明した。彼女たちが使えるという魔眼だけ見れば、あながち嘘ではないのだから大丈夫だろう。しかも、忍さんたちの話によると霊能力者も存在するというのだから驚きだった。

 なのはちゃんはそれでいいとして、恭也さんはノエルさんが昨日仕向けたように大学のほうで忍さんから話は聞いたらしい。僕がなのはちゃんに事情を説明するときに、忍から話は聞いた、と言っていたから。さて、ここで気になるのは忍さんと恭也さんの仲なのだが……。他人の色恋沙汰に首
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