無印編
第十八話 裏 前 (アルフ、フェイト、プレシア)
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ただ、それだけを言うとプレシアはシールドを張りながら攻撃魔法を用意する。プレシアが、フェイトが得意とする雷系の魔法だ。しかも、その進路上にはアルフだけではなく、フェイトもいる。だが、プレシアにとって一石二鳥の結果であれ、躊躇する理由にはならないようだった。
このまま、攻撃の寸前までバリアブレイクでプレシアのシールドを解析して、シールドを破り、殴る方に賭けるか、それとも、殴るのは諦めてフェイトを護るか、の二択がアルフの中に浮かぶ。
だが、その結果は考えるまでもなかった。アルフは使い魔だ。フェイトがいる限り護るのが使い魔だ。
だから、アルフはフェイトを護るようにフェイトに覆いかぶさり――――
「根性だけは認めてあげるわ」
『Plasma Smasher』
紫の雷がアルフの背中を貫く。焼けるような痛みを感じながら、アルフは組んでいた魔法を起動させる。その魔法は転移の魔法。もっとも、場所までは正確に固定できなかった。ただ、ジュエルシードが落ちたであろう海鳴という街の中のどこかには設定できたのだが。
―――フェイト。フェイトは絶対あたしが護るからっ!!
フェイトを腕の中に抱きながらアルフは、必死に雷に耐え、時の庭園から転移するのだった。
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