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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
新たな翼
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れないように準備する。こんなことになった場合のクロエは……

「いいから見せろってー」

 引き剥がそうとしますからー! 
 クロエは私の腰の辺りを持つとそのまま引っ張り出す。

「な、なんでもないんですってばー!」

「何でもないなら見せろっつうの−!」

 は、離してくださいよー! って言っても話聞かないし、私が机の手を離さないしかない! 

「うー! うーうー! 」

「うーうー言うんじゃない! 」

 そう言いながら私とクロエの我慢比べが続く。
 と言ってもクロエのほうは私の体重全部持っていかないといけないから私よりきついはず。 

「引いてダメなら……」

 そう思った時何故か私の腰を引いていたクロエの手の力が一瞬抜けて……

「押してみろってな」

「ふにゃああ!」

 わ、脇腹にクロエの指があああああ! 
 そのくすぐったさに耐えかねて私が思わず手を離した瞬間……

「そして引く!」

 クロエが思いっきり引っ張ってきた!

「わああああああああ!」

「おおう!?」

 私が急に手を離したことでクロエのしがみついていた私の体が浮く。そしてそのまま勢いは止まらずにクロエの身体はブリッジのように反り返って……

べキャ

「ぶぎょ……」

「あ」

 ば、バックドロップは……ひどい……よ……
 

――――――――――――――――――――――


「う……んん……」

 ここ……部屋? ていうか頭痛い……
 何故か記憶が曖昧なんですけど……ていうか何で私はベッドで寝ててこんなに後頭部痛いんでしょうか? 

「よー、眼が覚めたか?」

「く、クロエ? どうして……」

 私の部屋に何でクロエが……うあ、やっぱり頭痛い。
 クロエは私の机の前にあるイスに座ったままこっちを見て……ってああ! おも、思い出したぁ! 

「く、クロエ! もしかしてそれ……」

「んー? あー、これ?」

 クロエは私の机の上にあるディスプレイを見ながら時々キーボードを軽く叩いている。
 み、見られちゃったよね……機密。

「『デザート・ストーム』のシュミレーションだろ? こんなん実際に動かしてみないと分からないものじゃないの?」

「え?」

 あの、それ一応機密って母さんは言ってたはずなんですけど、なんでクロエが知ってる風に言ってるの? 

「うん、私は一応アイシャさんから話は聞いてるんだなこれが」

「な、なんだー……良かった……」

 ほ、本当に良かった……これでまた一般に公開されるようなことがあれば今度は謹慎で済むかどうか……本当に軍法会議で銃殺物ですよ。うう、ゾッとする……

「とは言っても、カル
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