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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
『砂漠の嵐』
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ベーターが来て乗り込むと、母さんは地下15階を押す。15階って確か……

「IS開発工房?」

「発言は許可していません」

「は、はい!」

 き、厳しいなあ。
 IS開発工房は次世代のISを開発している、いわばジャクソン社の心臓部。私が『デザート・ホーク・カスタム』を受領したのもここでした。
 エレベーターが到着し、降りるとそこにはまたも認証システムと監視カメラによるチェック、更には男女2人の警備員さんにボディチェックを行われてようやく工房内に入れます。

「局長。お疲れ様です」

「ええ、お疲れ様」

 母さんを見かけた局員の方達があちこちから声を掛けてきて、母さんもそれに軽く返していく。そのまま着いていくと、着いたのは一番奥にある『次世代IS開発室』と書かれた巨大な扉だ。
 名前の通り、次世代のISの開発を行う部署で、今現在は『完全』な第3世代ISを作っているはず。

 扉が音を立てて開くと、母さんが中に入っていくので私も続いて中に入る。
 何故か中は真っ暗で……私の背後からの他の部屋の光しかないから全然見渡せない。その時背後の扉が閉まった。

「え?」

 突然のことに私は思わず声を上げてしまう。
 すると辺りからいきなりライトが部屋の中央を照らし出した。急に目の前が明るくなったことで私の目は一瞬何も見えなくなり、思わず右腕で眼を隠す。

「カルラ・カスト少尉」

 母さんの声が聞こえる。
 次第に私の目が光に慣れてきた。ゆっくりと腕を下げると、私の目の前にあるものをようやく眼が捉える。

「これが今日から貴方の……」

 それは……そこにあるのは……

「新しい相棒……」

 綺麗な砂色に光る鎧……

「オーストラリア第3世代正式採用型IS……」

 いつも身に着けていた私の……

「『デザート・ストーム』よ」

 相棒がいました……

「『デザート・ストーム』……」

 母さんが私の前からどいて前に出るように促してくれる。私はそのままそのIS『デザート・ストーム』にフラフラと近づくと、そっと鎧の部分に手を触れる。
 見た目はほとんど『デザート・ホーク・カスタム』だったころと変わらない。でも、何か決定的に違う。そんな感覚がする。
 ううん、分かる。
 あれ、そう言えば今……

「母さ……局長。正式採用型ってことはもしかして……」

「流石に気づくわよね。そう。これには私達が総力を結集した第3世代兵器『ストーム・アイ』が搭載されているわ」

「『ストーム・アイ』?」

 第3世代兵器ってことは何かついてる? でも見た目にはほとんど変化ないんですよね。
 私が疑問の声を上げると母さんは投影型ディスプレイを開いて映像を映し出して説
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