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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第十五話 湯のまち、海鳴温泉   ★
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 妙な思考はやめよう。

 ちなみに、部屋に戻って露天風呂に行っていたと言ったら美由希さんやファリンさんからずいぶんと文句を言われた。
 ファリンさん、貴方も俺と一緒にお風呂に入ろうと思ってたんですか?
 まったく俺にどうしろというのだ。


 そんなこんなで夜も更け、士郎さん達はお酒でワイワイと楽しんでいるようだ。
 で俺の現状はというとなのは、すずか、アリサの四人で川の字で寝ているのだ。
 いくら小学生といえども男女が同じ部屋というのはどうなのだろう?
 ちなみについ先ほどまでファリンさんが本を読み聞かせてくれていたが、まずはじめにアリサが、続いてすずかが、そして俺となのはが眠りについた。
 
 眠りについたといってもなのはも俺も寝たふりであって実際は起きている。
 なにやらユーノと何かを話しているようだが、念話なのか会話は聞こえない。
 それからしばらく眼をつぶったまま身体を休めていると

「あっ」

 なのはが急に身体を起こした。
 なのはも気がついたらしい。
 端の方とはいえ一応、海鳴市。
 俺の結界にも一応反応し、位置は把握している。
 なのはは音をたてないように着替え、ユーノと共に外に駆けていく。
 なのはを見届けて

「さて、俺も行くか」

 全身黒の戦闘用の服を着て、外套とフードを纏い、仮面をつけて俺も森を駆ける。
 あそこか。
 橋の上にフェイトとアルフの姿を認めた。
 そして周りに妙な感覚があった。
 恐らく一般人が入らないように認識阻害の結界の類を張っているらしい。
 そして、俺より少し遅れて、なのは達も到着した。
 もっとも俺はフェイト達から五百メートルほど離れているのでなのはもフェイトも気が付いていないようだが。

 そして始まる戦闘。
 アルフが人型から狼の姿になり、襲いかかるがユーノの防御に阻まれる。

「イタチじゃなくてフェレットか、動物が空間転移ができるなんて知ったら遠坂達驚くだろうな」

 アルフとユーノの戦いを見てそんな感想をつぶやく。
 最近、なのは達の会話から気がついたのだが、ユーノはイタチではなくフェレットらしい。
 まあイタチにしろ、フェレットにしろ、どちらでもそう変わらないが、小動物が俺達の世界の魔法に近い魔術の一つである空間転移をあっさりと使ったことに驚いている。
 ずいぶんと芸達者な奴だ。

 そして、なのはとフェイトは相変わらず平然と空を飛び戦っている。
 それにしてもあんまり相性自体良くないな。
 砲撃の一撃はなのはの方が強いかもしれないが、後が続かない。
 対してフェイトは高機動を活かして翻弄しながらの近距離から遠距離までこなす。
 なによりなのはの反応がフェイトのスピードに反応しきれていない。

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