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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
人間交差点
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のになり……

「カルラ、付き合ってくれ」

…………………

………………

……………

…………

………

……




「…………………はい、構いませんよ」

 一瞬フリーズしかけた頭を回転させてそうとだけ答えた。

「? 今の間はなんだったんだ?」 

「気にしないで下さい」

「よく分かんねえけど付き合ってくれるんならまあいいか」

 天然ってレベルじゃないですねこれ。箒さんいなくて本当に良かったです。誰か一人でもいたらまた巻き込まれてしまいますからね。

「いやー、助かったよ。皆明日帰る準備と部活で相手がいなかったんだ」

「私がいつも暇みたいな言い方はやめてください」

「あ、悪い。そんなつもりじゃ……」

「いいです。気にしてませんから」

 やっぱりISの訓練ですよね。ですよね。分かってますよもう。本当に……

「じゃあ30分後に第2アリーナに来てくれ」

「はい、分かりました」

 ドアの前から一夏さんの気配が消えるのを確認してからその場にへたり込んでしまいます。
 はあ、なんていうかあの人を見てると……どうでもいいような気がしてきます。
 世界で唯一(・・)ISを扱える男性。一夏さんが出てから世界では当然男性向けにISの適正試験を行ったようですが結果は見ても分かるとおり該当者0。
 その重圧なんてなんのその。ううん、というよりも元々感じていないのかもしれない。国という枠に捕らわれないで純粋に自分の為に……人の為に動いているからかもしれない。
 私達代表候補や国家代表はあくまでも国のためという名目で動いてる。どうあってもそこに人の感情が入ってくるからやったことに後悔も出てくるし、やりたくないこともある。
 そういう面では一夏さんが少し……羨ましいかな……?

 あ、よく考えたら私第2形態型のISと模擬戦闘するの初めてかな。
 まあ第2形態に移行してるIS自体が少ないっていうのもありますしね。赤道連合、EU、アメリカ、ロシア、中国なんていうIS国家でもいませんし、開発国の日本でさえ一夏さん以外は一人だけ。
 これは一応チャンス……なんでしょうか?

 あー……こういう時もデータ取りをしようとしてる自分って……


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 30分後、第2アリーナ

 目の前には第2形態移行した『白式』を纏った一夏さんがいます。

「では時間制限無しの一本勝負……で本当にいいんですか?」

「おう!」

 一夏さんが右手の『雪片』を構える。左手の『雪羅』は展開せず爪状のまま、ですか。判断は間違ってませんね。
 実弾兵器しかない私相手に『雪羅』の
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