無印編
第十五話
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ちゃんほどの魔力を持った魔導師? ―――
これもユーノくんに聞いた話だが、どうやらなのはちゃんが持っている魔力というのは、かなり強いものらしい。管理世界を見ても稀有なほどに。そんななのはちゃんと同等の魔力の持ち主が相手。しかも、まったく素性の知れない魔導師だ。
ジュエルシードだけでも頭が痛い問題なのに、それを手に入れようとする時空管理局以外の第三者登場か。
―――どちらにしても、もうジュエルシードがないんじゃ仕方ないね。一度、合流しようか―――
―――分かった―――
案内してもらっている忍さんには申し訳ないが、こちらの都合でフェレットのユーノくんとは合流してもらおう。
やがて、森を案内してもらっている最中に適当なところで、ユーノくんに顔を出してもらい、僕たちを合流した。忍さんは素直によかったね、と言ってくれたが、忍さんの笑顔が胸に痛い僕だった。
◇ ◇ ◇
僕たちが森から出て、月村家の玄関まで出てくると既に太陽が山の向こう側に沈みかけ、紅色の光を発していた。
「忍さん、ありがとうございました」
「きゅー」
ぺこりと僕とユーノくんが頭を下げる。このお礼には、許可をくれてありがとうという意味とわざわざ付き合ってくれてありがとうという二つの意味が込められている。本当なら忍さんにこんな面倒をかけなくてもよかったのだが。
「あら、ショウじゃない。ユーノは見つかったの?」
丁度、タイミングを見計らったように出てきたのはアリサちゃんとすずかちゃんだった。すずかちゃんは先ほどの洋服から着替えて、いつもの服に戻っていた。
「ああ、アリサちゃんも来てたんだ」
そういえば、今日はお茶会とか言っていたようなきがする。なら、僕が来たことで邪魔しちゃったわけか。申し訳ないことをしたものだ。
「一応、あんたも誘ったお茶会だったからね。それよりも、あんたの後ろにいるのは誰よ?」
アリサちゃんが僕の後ろ……つまり、先ほどから着いてきているなのはちゃんを指差す。なのはちゃんはアリサちゃんの元気のよさに押されてか、僕の後ろに隠れるようにしていた。
「ああ、彼女は、僕の友達で、話していた一緒に探している高町なのはちゃん」
なのはちゃんをアリサちゃんたちに紹介する。だが、一方的じゃ、不公平だろう。だから、僕はアリサちゃんたちもなのはちゃんに紹介する。
「そして、彼女たちは僕のとも―――親友のアリサ・バニングスちゃんと月村すずかちゃん」
僕が途中で友達と言いかけたのだが、アリサちゃんの鋭い視線が飛んできたため、急遽言いなおした。どうやら、僕の言葉は間違っていなかったらしく、アリサちゃんは満足げに笑っていた。
「ここで会ったのも
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