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リリカルってなんですか?
無印編
第十四話
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理由があろうとも暴力は悪という認識である。つまり、ケンジくんとアリサちゃんは悪くなり、僕はアリサちゃんの親友である以上、殴られただけの被害者にはなりえない。

 つまり、落としどころが見つからないのである。だから、できれば、今日にでもケンジくんと話して、この話の落としどころを決めようと思っていただけに、アリサちゃんが介入することだけは避けなければ。

 もっとも、朝の時間に関してだけなら、何とかなりそうだ。

 今も尚、隣のクラスに向けて突撃しようとしているアリサちゃんを引きとめながら、周囲に響く朝礼のチャイムを聞いて僕は安堵の息を吐いた。



  ◇  ◇  ◇



「それで、その怪我の原因を教えてもらうか」

 朝のホームルームの後、僕は担任の先生から呼び出しを受けていた。

 普通の呼び出しなら放課後の場合が多いのだが、今日は、ホームルームが終わった直後だ。1時間目まで5分程度しかない休み時間の間に僕を呼び出した。いや、もしかしたら、1時間目まで食い込んでも構わないと思っているのかもしれない。

「こうやって呼び出すってことは知ってるんじゃないですか?」

 もし、先生が何も知らないとすれば、「ああ、怪我をしたのか」と思われるだけで終わっていたはずだ。だが、こうしてわざわざ呼び出したということは見過ごせない何かを知ってしまったからだろう。

 では、その『見過ごせない何か』とは何か。つまり、僕がこの怪我を負ってしまった原因だ。

「さて、どうだろうな。どちらにしても、本人の口から聞くまで確証は取れないものでね」

 僕の問いに先生は、実に真面目な表情をしていた。怪我の原因を知っているなら納得だ。
 これは、誤魔化せないな、と思った僕は、正直に話すことにした。

「―――というわけで、今朝見たらこの様ですよ」

 僕は、ぴりっ、とガーゼを止めていたテープを外して、青黒くなっているであろう頬を見せた。
 そのときの先生の表情は、眉をピクンを動かす程度のもので、あまり衝撃を受けていないようにも見える。

「なるほどなぁ」

 先生は、厄介なことになった、とばかりにはぁ、とため息を吐く。

「とりあえず、事態は把握した。それで、解決できそうか?」

「ケンジくんのことでしたら、少し話せば分かってくれると思いますよ」

 そう、何も僕は喧嘩したいわけではない。ただ、グラウンドを下級生たちと一緒に使って欲しいと思っているだけだ。それは、僕からしてみれば、極当たり前のことで、昨日は、ケンジくんが頭に血が上っている様子で今、何を言っても通じないと思って追いかけなかっただけなのだ。だから、冷めている今日話せばきっと分かってくれるはずである。

 だが、僕の予想に反して、先生は
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