第9話
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ありますので一緒に来てくれませんか?」
どうやら逃げる事は出来そうにないので(能力を使えば簡単に逃げる事はできるが面倒なので使わないようだ)一緒に風紀委員の支部まで連行されることになった。
白井は佐天も来るように言おうとしたが佐天の姿はどこにもなかった。
第一七七支部につくとそこには初春もいて麻生は二人にさっきの出来事を簡単に説明する。
「ふむ、つまり貴方は喧嘩をふっかけられたのでそれに対応した、これでよいですわね?」
「まぁ、大体合っている。
それでもう帰っていいか?」
麻生は白井に聞いたがまだ帰してはくれないらしく、麻生は当分散歩は控えようかな、と考える。
すると、白井は何か思い出したかのように麻生に質問する。
「そういえば麻生さん。
幻想御手と言う物はご存知ですか?」
「いいや、俺は聞いた事はない。」
白井は最近、幻想御手使われ能力者の犯罪が増えその能力者が原因不明の昏睡状態になっている。
白井は麻生に何か情報を持っていると期待したのだが、その期待は外れたようだ。
しかし、麻生はその幻想御手に興味が出てきたのか白井に説明を求める。
「幻想御手は音楽ソフトの事を指しておりまして、それを聞く事で能力者のレベルを上がっているのです。」
その説明に続くかのように初春も麻生に説明する。
「麻生さんは木山さんを知っていますよね?
あの喫茶店にした人に聞いた話だと本来能力を上げるには学習装置のような五感全てに働きかける事で、レベルが上がるらしいのですがこの幻想御手は音楽、つまり聴覚だけでレベルが上がる事は困難だそうです。」
「しかし、情報提供者によれば幻想御手はこれで間違いはないそうです。
なぜ聴覚だけでレベルが上がるのかそれは作ったのは誰で何が目的なのかさっぱり分からないですの。
ですので少しでも情報を集めようとしているのですのよ。」
麻生は幻想御手の説明を受けて、もう興味をなくしたのか最後の方は適当に相槌をうっていた。
そして麻生は席を立ち帰ろうとする、白井もこれ以上呼び止める必要もないのか麻生を呼び止めようとしない。
すると、麻生は扉に手をかけると白井達にこういった。
「もしかしたら、その幻想御手は本当に聴覚だけでレベルを上げているのかもな。」
「どういうことですの?」
「例えばの話だが、曲だけで五感全てに働きかけているかもしれないな。」
その言葉を残し麻生は部屋を出て行った。
その後、初春は麻生が座っていた椅子の近くのテーブルに麻生
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