第9話
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ステイル達の監視の目がなくなった事を確認すると、麻生は再び散歩を再開する。
いつもは街中など散歩しているのだが、今回はビルの間を適当に散歩して曲がり角を曲がった時、ちょうど目の前でガン!!!と何かがぶつかる音がした。
麻生は前を見て見ると男二人が傷だらけの男の両腕を持ち、もう一人の男が女の子の顔の真横に蹴りをしている所だった。
麻生は面倒な場面を見てしまったと思う、なぜならその女の子はあの佐天だった。
どういう経緯があって佐天が不良達に絡まれているか分からないが、確実に言える事は佐天が危険だという事は傍から見てもすぐに分かったが、麻生は手出しするつもりはなかった。
「なんだ・・・お前も俺達の邪魔しにきたのか?」
一人の男が麻生の存在に気がついたのか、声をあげる。
その声を聞いた佐天も麻生の存在に気がついたようだ。
傷だらけの男の腕を持っていた男の一人が、麻生に向かって歩き出し麻生の胸ぐらを掴む。
麻生は自分から人助けはしない、他人から助けを求められない限り動こうとはしないのだが相手から麻生に喧嘩を売るのなら話は違ってくる。
「汚い手で俺の服に触るな。」
麻生はそう言って胸ぐらを掴んでいる男の手首を右手で掴み左足で男の両足を払い一回転させて地面に叩きつける。
麻生の一連の動作は早く男は麻生がどうやって自分を地面に叩きつけたのか分からなかった。
麻生は男のみぞを踏みつけ気絶させて他の不良達を睨みつける。
「どうやらなかなか強いみたいだな。
けどな・・・・」
傷だらけの男の腕を掴んでいたもう一人の男が右手の指を動かすと、近くにあった鉄柱や鉄パイプなどが浮かび上がってくる。
「俺の能力でその高く伸びた鼻、へし折ってやるぜ!!!」
右腕を麻生の方に振りかぶるとそれに応じるかのように鉄柱などが麻生に向かって飛んでくる。
「危な・・・・」
佐天がそう叫ぼうとしたが麻生はそれを簡単にかわし、さらに飛んで来た鉄パイプを左手で掴みそのまま接近して男の脇腹に横一文字のように殴りつける。
うめき声もあげる事無く、そのまま真横に吹き飛び地面に転がり動かなくなる。
「カカカカカカッ、能力なしでそこまで戦えるってことは相当慣れてるな。」
佐天の顔の真横に蹴りをしていた男はいつの間にか煙草を吸って麻生の戦いぶりを見ていた。
「正直、手を出すつもりはあんまりなかったけどそっちから手を出してくるのなら話は別だ。」
麻生は手に持っていた鉄パイプを横に投げ捨てて男に向かって歩きながら接近する。
「オレ達はよー」
対する男の方も煙草を捨て麻生に向かって歩いてくる。
「盗みや暴行に恐喝にクスリ、他にもいろいろあくどい事して楽しんできたけどよ。
最後にはいつも|風紀委員《ジャ
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