暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/stay night -the last fencer-
第二部
聖杯戦争、始動
幻想天舞(2) 〜交絶する光の涯て〜
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ど眼中になかった。
目の前に居たから当然のように斬り伏せたというだけ。
共振増幅、技能による強化は切れ、ボロボロの自分の身体のことすらどうでもいい。
ようやく勝利を手にしたというのに、彼を失っては何の意味もないのだから…………!!
「レイジッッッ!!」
死に体とは思えない速さの疾走。
私の意志に、想いに応えるように、宝剣は神速の加護を与えてくれていた。
彼の落下地点までは十メートルもない。
その数メートルにまで迫った距離が、何処までも遠く長い道のりのように感じた──────
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