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最期の祈り(Fate/Zero)
祭りの影に潜む混沌

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「狂宴のとき……即ち、猫」
路地裏に渋い声が響き渡る。
「今まで、やるやる詐欺の憂き目に会わされてきたネコの怒り……」
それは、異常だった……
ふやけたクッキーのような顔。手には葉巻のタバコ。
「ゼロで散々泣いたからと、筆者のケリィ贔屓で出番を削られた我輩の怨み……」
その風貌はまさしくデカダンスを表したかのような黒……しかし、そのような物は些末な事だ。
「後、アニメの最終回の録画をし忘れたこの恨み……」
それは自業自得だ。
「今ここで全てはらさせて貰う!!」
それはネコだった。無駄にダンディー声で人語を話す、美の終着点とは対極にあるその……何と言ったらいいか解らない曖昧でこう……抽象的な……
「何か我輩の描写酷すぎね!?」
形容しがたい何かだった。
「頼むからせめて有機物扱いしてくれないかねゴッド?」
そんな何かが切嗣に襲いかかろうとしていた……
「人の話聞いているのかね!?」
話は無情に進んでいく……
――――――――――――――――――――――――
「まぁ、いい。今回時系列的には大体ヤツが祭りに託つけてイチャついている頃だろう」
我輩は口にくわえたタバコを離し、煙を吐き出した。うむ、中々に風情があって宜しいのでは無いかねレディー?
「幸い今は祭り……詰まり今は何をやっても許されるのでありま〜す!」
これは菌糸類すらも知らない事実。我輩並びに、我が宿敵は祭りの時に限りオリジナルの力を発揮できるのだよボーイ。(注、そんな事実有りません)
「つまり、今の我輩はまさしくネロ・カオス!加えて中の人ネタにより、マジカル八極拳はおろか三層の結界も使えるのだぜ(注、そんな設定作った覚え有りません)」
ふっ、貰った。この力さえ在れば見過ごしてしまったアニメの最終回も思いのまま……
「おっと、こうしてはおられぬ。急いでパーティー会場に向かわねば」
こうしている内にも奴は着々とフラグをたてている!
「待っていろよ。今、我輩の正義の肉球が貴様のフラグを打ち砕く!」



…………
「あれ……そう言えばあのデンジャラス野郎、今フランスじゃね?」←今日本
「……」
「ふおおおおおお!!一番重要なファクターを忘れておムゲッ」

――――――――――――――――――――――――
「一夏、どうしたのだ?」
「いや、何かふやけたクッキーと言うか形容しがたい何かを踏んだような気がして……まっ気のせいか」
ネコ・カオスの明日はどっちだ……
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