第十九話〜同調〜
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のナイトメアとはかけ離れたような機動を有しているのは分かっていた。
ならそれを無力化したライはどのように戦ったのか。それを疑問に思った三人が蒼月の映像記録を引っ張ってきたのである。
しかし―――
はやて「いや、まさかここまで参考にならんとは思わんかったわ。」
少し疲れているような声ではやてはそう口にする。
残っている映像記録というのはライの視点に近いものである。だがそれははやての言った通り全くと言っていいほど参考にならないものであった。
なのは「フェイトちゃん。高速戦闘したときあんなに視点ぶれる?」
フェイト「ほとんど……というよりありえないと思うよ?」
残っていた映像には確かにライがランスロットを無力化するまでが残されていた。だがそれはほとんどぶれていてランスロットが映ったとしても一瞬だけというものであった。
ライの高速戦闘は彼の持ち前の反射神経を最大限活かしたものである。しかしそれは常人をはるかに超えているもの。ライの元いた世界でもそれについていけるのはスザクやナイトオブラウンズのような、生まれ持った才能をさらに昇華させたひと握りの人だけである。
そんな視点の映像を見せられても一般人が訓練して手に入れた程度の動体視力や反射神経しか持たない彼女達には、コマ落ちの映像を見ているようなものなのだ。
そんな映像を分かる範囲で考察する三人が話し合っている中、リインフォースが蒼月に話しかけていた。
リインフォース「蒼月さん、あのシステム使ってましたけど大丈夫でしたか?」
蒼月「心配していただいてありがとうございます。けれど調整前とはいえ負荷自体は許容範囲内です。」
リインフォース「それは良かったです。」
その会話が聞こえたのか話し合っていた三人が尋ねた。
フェイト「二人共、“あのシステム”って?」
リインフォース「映像の中でライさんが言っていたチューニングシステムのことです。」
なのは「そういえば聞き覚えのないシステムだけどそれってなんなの?」
リインフォース「ライさんが考案した新システムです。」
はやて「それはどんなシステムなん?」
蒼月「先ほど映像で気になる点はありませんでしたか?」
そう言われ三人は首を傾げる。やがて何かに気付いたのかなのはが口を開く。
なのは「魔法の発動や体を動かす時の動作の繋ぎが短かった。」
蒼月「その通りです。チューニングシステムとは私の演算処理システムとマスターの思考領域を同調(チューニング)して魔法の発動時間の短縮、効率化を向上させるシステムです。」
通常、魔法を発動させる場合は魔導師がデバイスに声をかけるか、もしくはデバイスが自己の判断で自動発動をさせるかの二択である。だが前者はともかく後者
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