第十九話〜同調〜
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機動六課・格納庫
ホテル・アグスタの一件から二日が経った。
ホテルで猛威を振るったナイトメア、ランスロットは現在その巨体を機動六課の格納庫に鎮座させていた。その姿は元の騎士のような力強さは無く、フェイトの放った一撃により胴体の部分に大きな損傷を受け残骸のようになっていた。
その近くにはランスロットを調べるように見ている三人の姿があった。
シグナム「これか、ランペルージとテスタロッサが破壊した機体は。」
シャリオ「そうです。」
ヴィータ「見た目は今までのやつよりもハデだな。中身も違うのか?」
シャリオ「はい。今まで確認した月下タイプの倍近くのスペックがあります。しかもフィールド型のAMFを一か所に収束する機能と、武装に纏わせる収束型に切り替えられるようにできる機能も実装されていました。」
AMFをフィールド型や収束型に切り替える機能を持っていることは蒼月から渡されたデータでハッキリしていた。グロースターの方は調べた結果、その機能を有してはいなかった。
シグナム「ふむ…ならば近接戦闘の性能は?」
シャリオ「今までのナイトメアよりも動作限界は高いので、かなり人間に近い柔軟な動きも機械だからできる特殊な動きもできるようです。」
シグナム「厄介だな。ガジェットだけでも物量という武器が相手にはあるというのに…」
ヴィータ「でもライはそれでもコイツを倒したんだ。アイツにできてあたしらができないことじゃないはずだ。」
ライの名前を聞くとシャリオは一瞬眉を潜めた。残りの二人はそれに気付かぬまま話を進める。
シグナム「ああ。そういえばそのランペルージは?まだ寝ているのか?」
シャリオ「はい。でもシャマル先生が言うには、体の傷は魔法治療である程度回復しているそうです。」
ヴィータ「“あんな”動きしてたんだ。精神的にもまいってんだろ。」
「あんな」という部分を強調して呟くヴィータ。シグナムはそれに同意するように頷いていた。
隊長室
隊長室には一つの映像が流れていた。
それを流しているのはライのデバイスである蒼月。そしてそれを眺めるのは隊長である三人、なのは、フェイト、はやて。そして蒼月のそばに座っているリインフォースであった。
流れている映像を見ている四人の表情は驚き八割、呆れが二割という表情であった。
動画の全てが流れ終わり開かれていた画面が閉じられる。
はやて「……これはまた…」
なのは「なんていうか…」
フェイト「うん…」
それぞれ微妙な表情を浮かべながら口を開く。
先ほど流れていた動画はライとランスロットの交戦時の映像記録である。任務終了後、クロスミラージュに残っていた映像記録からランスロットが他
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