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儚き運命の罪と罰
第二章「クルセイド編」
第二十話「ツァーライト一味の闘争」
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な事ばっかりじゃあ幾ら丈夫なあの人だって体壊しちゃうじゃない。
 無茶ばっかりするんだから」

憂いに見た表情で窓から月を見上げながらもう一度溜息をつく。それを見ながらマークは苦笑して頭をかいていた。到底六歳には思えない。精神年齢は十三上のエレギオや、それ程でないとは言えスプーキーやモールよりは上なのではないかとまで言われるのだ。とは言え子供は子供なので孤児院の方にマークはいる事が多い。そう、いつもは(、、、、)だ。
つまりマークもまた少女の言う『この頃顔を出してなかったあの人達』に入ってしまう訳である。なので

「マーク、笑ってるけどあなたの事も言ってるのよ。特にあなたなんてまだ六歳なんだから」

「う゛」

グッサリと釘を刺されてもヒキガエルが潰されたような声しか返せないのである。マークのその様子を見て、今度は深く(、、)溜息をつくともう一度窓を見た。流れ星が見えると良いなと内心期待しながら。
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