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故郷は青き星
第二話
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1211艦隊司令。かつては天の川銀河最高のパイロット適応種族の一角。サジタリウス腕防衛の要と呼ばれたイルヌ星系、惑星フルントのフルント人だった。
 幼くして高いパイロット適応力を示し、まだ7歳で初陣を迎えると小型種50体を超えるスコアを叩きだし、早熟の天才パイロットとして活躍する。
 彼が10代半ば──フルント星人の基準でもまだ子供と呼ばれる年齢──には既にサジタリウス腕戦線最強のパイロットとして名を馳せるが、突如イルヌ星系に突入してきた【敵性体】部隊により惑星フルントは侵略され、多くのエースパイロットを擁する──イルヌ星人のパイロットはルーキー以外は全てエースと言われるほどで、連盟軍の平均的なパイロットが主力機に搭乗し戦闘で自機が撃墜されるまでに、撃墜可能な小型種は2.6機といわれているが、フルント星人のパイロットは実戦に投入されたばかりのルーキーでも10機を超える──フルント星の喪失により、優秀なパイロットの供給源を立たれる事になった連盟軍は、辛うじて【敵性体】の侵攻を食い止めていたサジタリウス腕防衛線を大きく後退させることになった。
「それではエルシャン教官と呼ばせていただきます」
 全てのプレイヤーは連盟軍最強のパイロットの一角である彼を模したAIによってチュートリアルを受けており、そして彼はとても厳しい教官だった。

 ブリーフィングが始まると、戦闘開始からの計測されていた彼のバイタルデータを示しながら、彼の緊張状態を指摘してきた。
「気持ちは分かりますが、戦闘によって死ぬことは無いことは今回の任務で分かったはずで、ある程度の緊張は必要ですが、過剰に恐れたり気負ったりする必要はありません。常に冷静に戦うように心がけてください」
「はい」
「次に、戦闘時の操縦技量・判断力に関しては問題はありません。むしろ貴方達地球人にそれらに関して何か言える種族は存在しないでしょう。ただし最後がいけません。肝心な場面で緊張感を失い撃墜されるのは最悪と言って良いでしょう──」
 そこから長い話が続く事になった。


「ゲームキャラに懇々と説教されてしまった」
 ブリーフィングが終わり再びシルバ6の自室のベッドの上で目覚めた柴田はしばし落ち込む。
 エルシャンのAIの話では、小型種の掃討がほぼ完了し、戦いの趨勢が決するまでの義勇軍の大破以上は一桁に収まったのに対して、その後、緊張感を欠いたプレイヤー達は次々と撃墜され、最終的に敵戦力を全滅させるまでには50機近い戦闘機が大破以上の判定を受けた。確かに運営側も驚きの結果だったのかもしれない。
「それにしても中の人のスタッフは熱はいりすぎだろ。プレイヤー退くぜ……つうか一人一人のプレイヤーの相手をスタッフがしてるのか? 何だこの無駄な豪華さは?」
 これで採算が取れるのかとか、そこまでして1
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