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故郷は青き星
第一話
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星間文明と認め、その星間文明種族へ連盟への加盟を促す──を緩和し非星間文明種族でも星系内の母星以外の惑星や衛星に進出するレベルの技術を持った種族へ、特例として接触、調査を全天の川銀河にて行うことを決定し、実行に移す。
 そして得られた調査結果で、最もパイロットとして適正が高いと結論付けられたのが地球人類だった。
 他種族に隔絶する優れたパイロット特性を持つ地球人類に対して、連盟議会は特例として地球の連盟参加を圧倒的多数で議決。
 公式に地球側の主要各国に外交官を派遣し根回しを行った結果、進んだ科学技術などの提供を条件に国連理事会へて総会にて、国連を通して『地球』が連盟に加盟することが決定した。


「本当、ゲームとは思えないな」
 ……以上の話は、ゲームのマニュアルに書かれている内容だった。
 2030年。全感覚対応のSR(Simulated Reality:シミュレーテッドリアリティ)──VR(Virtual Reality:バーチャルリアリティ)は正しくは実質的現実で、現実と見間違うような電脳空間と言うわけではなく、機能的に現実と同じことが出来ることが目的で、視覚等の各感覚器官を現実と誤認させるほどの再現力を持つものはシミュレーテッドリアリティと呼ばれる──対応の『ダイブギア』が突如として発表された。
 技術的な連続性を無視した新技術を搭載された新商品に、安全性のみならず様々な疑問を投げかける技術者は少なくなかったが、多くの国家機関がその安全性を保障し全世界で一斉に発売されることになった。
 従来の視覚・音声のみの限定的機能しか持たないVR機器に比べて、先進的な技術を搭載した新商品にも関わらず価格は各国の通貨に換算して300ドル程に抑えられていたため初期生産分は瞬く間に完売し、現在も予約注文が殺到し販売店では嬉しい悲鳴どころか、本気の悲鳴が上がった。

 『ダイブギア』には発達障害などの治療用などの医療関係のソフトもバンドルされていたが、多くのユーザーの目当てはFPS(First Person Shooter:ファーストパーソン・シューティングゲーム)に分類される『Deep Space War Online(DSWO)』だった。
 戦闘機による宇宙空間での戦闘がメインで、FPSタイプのゲームとしては珍しくプレイヤー同士の戦闘はトレーニングモードやイベント戦に限られていた。
 それでもβテストでの評価は『圧倒的な再現力を持ったハードの性能を存分に生かす、ここまでするかと思うほど深く作りこまれた世界。そして、作り物とは思えず、だが現実の物とも思えない言葉にするのは難しい新しい戦闘システム』などと賞賛され発売前から高い評価を得ていた。
 柴田浩二は、そのDSWOのゲーム内のプレイヤーとして太陽系義勇軍の一員としてサジタリウス腕防衛
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