第33話 史上最大の侵略
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ってゴース星人の基地を特定するんだ! その間、私は上層部にに駆け寄って対策会議の真似事をする。なるべく時間を掛ける。その間なんとしても見つけだすんだ!」
「了解!」
指示を受けたフルハシ、ソガ、アマギの三名は直ちに出撃した。地球全人類の命運を賭けた地球最大の侵略の幕が切って落とされた。地球全人類の生存か破滅か? その結末はこの闘いで決まる事となる。
***
ウルトラ警備隊本部内にある医務室に運び込まれたダンは手当てを受けてベットの上で眠っていた。しかし、その顔色は明らかに悪い。深い苦しみにダンがのた打ち回っている。
すると、そんなダンの前に別のウルトラセブンが姿を現す。別のセブンは倒れて動けないダンを見下ろすと淡々と語り始めた。
【恒点観測員340号…嫌、地球名でウルトラセブン。お前は幾多の侵略者との戦いで深い傷を負った。これ以上この星に留まればお前の命が危うい。光の国へ帰るのだ】
(しかし、この星には未だに幾多の侵略者が居ます。それに、ウルトラマンが居ない今、私までもが戻ってしまえばこの星はどうなってしまうんですか!)
【繰り返す。光の国へ帰るんだ。これ以上ウルトラセブンとなって戦ってはいけない。お前の体の為にもだ。これは命令だ! 良いな? 恒点観測員340号よ】
その言葉を言い終えるともう一人のセブンはダンの胸ポケットからウルトラアイを取り出すと壁に掛けて有るフクロウを模した時計の目の部分にそっと立て掛けた後、その姿を消した。
「い、今のは…」
ゆっくりと起き上がるダン。あれは夢であったのだろうか? それを確認する為にダンは胸のポケットに手を当てる。
ない!
其処には本来有る筈だったウルトラアイがないのだ。辺りを探すと、それは壁にあった時計に掛けられてあった。夢ではなかった。だとすれば自分は光の国へ帰らねばならない。
「ダンさん」
「ダン! まだ動いたら駄目よ!」
其処へフェイトとアンヌがダンの元へやってきた。二人共ダンの事を心配していたのだ。だが、今の二人にあの事を話す訳にはいかない。
自分がもう間もなく光の国へ帰らねばならない事など。
***
ゴース星人の地底攻撃ミサイルの影響で既にユーラシア大陸、アフリカ大陸で甚大な被害が及んでいた。ゴース星人の所有していた地底攻撃ミサイルの威力は強大であり、瞬く間に数千万人の命が失われてしまった。
【返事はまだか? 今から30分以内に返事がなければ次は東京を攻撃する! イエスかノーか、その返事が聞きたい!】
淡々とクロノが語る。30分では時間が無さ過ぎる。もう対策会議など意味を成さなかった。
最早こうなれば降伏も止む無い
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